×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
PR
★ あぢさはふ 妹が目離れて 敷栲の 枕も巻かず 桜皮巻き
作れる船に 真楫貫き 我が漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ
印南都麻 辛荷の島の 島の際ゆ 我家を見れば 青山の
そことも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎ廻むる
浦のことごと 行き隠る 島の崎々 隈も置かず
思ひそ我が来る 旅の日長み
★ あぢさはふ いもがめかれて しきたへの まくらもまかず
かにはまき つくれるふねに まかぢぬき わがこぎくれば
あはぢの のしまもすぎ いなみつま からにのしまの
しまのまゆ わぎへをみれば あおやまの
そこともみえず しらくもも ちへになりきぬ こぎたむる
うらのことごと いきかくる しまのさきざき くまもおかず
おもひそあがくる たびのけながみ
★ 愛しき妻にも会わずに、いつもの枕もない。桜の皮を巻いて
作った舟に、両楫を通して、自分で漕いでくると
淡路の野島も過ぎ、印南島の端、辛荷の島の、あたりから
振り返って我が家を見ると、青々とした山が連なり、どこにあるか
わからない。白雲は幾重にも重なっている。漕ぎまわり、
浦の一つ一つに、行き隠れ行く 島の岬ごとに、思いを深めて
行く事です。旅の日数が長くて・・・・
巻き6-942 山部赤人
作れる船に 真楫貫き 我が漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ
印南都麻 辛荷の島の 島の際ゆ 我家を見れば 青山の
そことも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎ廻むる
浦のことごと 行き隠る 島の崎々 隈も置かず
思ひそ我が来る 旅の日長み
★ あぢさはふ いもがめかれて しきたへの まくらもまかず
かにはまき つくれるふねに まかぢぬき わがこぎくれば
あはぢの のしまもすぎ いなみつま からにのしまの
しまのまゆ わぎへをみれば あおやまの
そこともみえず しらくもも ちへになりきぬ こぎたむる
うらのことごと いきかくる しまのさきざき くまもおかず
おもひそあがくる たびのけながみ
★ 愛しき妻にも会わずに、いつもの枕もない。桜の皮を巻いて
作った舟に、両楫を通して、自分で漕いでくると
淡路の野島も過ぎ、印南島の端、辛荷の島の、あたりから
振り返って我が家を見ると、青々とした山が連なり、どこにあるか
わからない。白雲は幾重にも重なっている。漕ぎまわり、
浦の一つ一つに、行き隠れ行く 島の岬ごとに、思いを深めて
行く事です。旅の日数が長くて・・・・
巻き6-942 山部赤人