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★ 丈夫の 出で立ち向かふ 故郷の 神奈備山に
明け来れば 柘のさ枝に 夕されば 小松が末に
里人の 聞き恋ふるまで 山彦の 相響むまで
霍公鳥 妻恋ひすらし さ夜中に鳴く
★ ますらをの いでたちむかふ ふるさとの かむなびやまに
あけくれば つみのさえだに ゆふされば こまつがうれに
さとびとの ききこふるまで やまびこの あひとよむまで
ほととぎす つまごひすらし さよなかになく
★ 立派な男子が都に出て、都に立ち向かい合う故郷の
神奈備山に、夜が明ければ、つみ(山桑の木)の枝に
夕方になると小松の梢に、里の人々が聞いて恋しくなるほど
やまびこの相和して響くまで、ほととぎすが妻を恋い慕って
夜中鳴いている。
巻10-1937 鳥を詠める
明け来れば 柘のさ枝に 夕されば 小松が末に
里人の 聞き恋ふるまで 山彦の 相響むまで
霍公鳥 妻恋ひすらし さ夜中に鳴く
★ ますらをの いでたちむかふ ふるさとの かむなびやまに
あけくれば つみのさえだに ゆふされば こまつがうれに
さとびとの ききこふるまで やまびこの あひとよむまで
ほととぎす つまごひすらし さよなかになく
★ 立派な男子が都に出て、都に立ち向かい合う故郷の
神奈備山に、夜が明ければ、つみ(山桑の木)の枝に
夕方になると小松の梢に、里の人々が聞いて恋しくなるほど
やまびこの相和して響くまで、ほととぎすが妻を恋い慕って
夜中鳴いている。
巻10-1937 鳥を詠める