★ うつたへに とりははまねど なははへて
もらまくほしき うめのはなかも
★ 必ずしも 鳥が啄ばむわけではないけれど、
縄を張り延ばして、守りたいほどの美しい梅の花
であることです。
巻10-1858 花を詠める 作者不詳
作者不詳の歌は、歌の素晴らしさのみで、選ばれているので
本当に、大和言葉が美しいと思います。
うつたへに→かならずしも~ではない
縄は、しめ縄など、神社や祭事に使用されるように、霊威があり、
邪的なものの進入を防ぐ意味があるとされています。
この場合は、梅の花は、きっと「いとしい方」の事でしょう。
しめ縄を張ってまで、守りたいいとしき君よ・・・・
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