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6月にバリ島を訪ねました。3回目になります。
前回は2008年5月でした。
テラハウスでのコンサート、アナン・ガサリ舞踊団のバリ舞踊やガムランの演奏との共演、
そして、カテッ・ランタン校に出向き子供たちに衣服を渡してきました。
コンサート活動と追悼慰霊、衣服支援を行いました。
勿論、私は歌手ですから、その他の事はお手伝いです。
それでも、子供たちも先生も喜んでくださり大変嬉しかった思い出です。
けれど、今回は違います。
何が違うのか・・・前回は前もって連絡を取っておいた小学校に出向きました。
簡単に言うと、よい事をしている、とあからさまにわかる形で衣服を渡しました。
決してそれが悪いとは思いません。
今回は自分たちで貧民街に出向き、衣服を受け取って頂ける方を捜すのです。
自分が何を感じるのか・・興味がありました。
娘がキャンプで使っていたリュック一杯に衣服をつめて、担いで、いつも行ってるスタッフの後をついて歩きました。
きつくて、暑くて嫌だなぁ・・と感じるかもと思っていました。
緊張しながら、リュックから衣類を出すと、(何者だ、この日本人は)と怪訝そうな顔をしていた人たちがそっと寄ってきました。(浴衣を着ているので日本人とすぐわかります。)
(これ使いますか?)と、心の中でしゃべりながら、衣類を見せると相手の顔に微笑が浮びました。
(これがいいわ)と、言ってる様に聞こえます。
(それはちょっと小さいんじゃない?)と私は答えます。
(大丈夫)と言ってるようにオシリをパンパンと叩きます。
(じゃ、どうぞ)と渡しました。
おずおずと、近づいて来る人、バーゲンセールのように取っていく人、様々です。
私はとても楽しかった。汗がでるのも暑いのも忘れてしまう。
私もスタッフもクタの人々もみんなニコニコしています。
私は、単純に嬉しかった。
日本で古着を捨てきれずに人に差し上げるのはとても気をつかいます。
相手によってはしつれいな、と不愉快になるかもしれません。
勿体無いと思って、バリまで飛行機に乗って持ってきた衣類を差し上げたら、大変喜んで貰えた。
だから、とても嬉しかった。すっかり、空になったリュックを担いで一泊1500円のホテルに戻ります。
みんなの笑顔を思い浮かべると、とてもさわやかな気持ちになりました。
差し上げたら喜んでもらえた、単純にとても嬉しかったです。