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★ すずきとる あまのともしび そとにだに
みぬひとゆゑに こふるこのころ
★ 鱸を取る猟師の燈火のように、遠目にさえ
見ることの出来ない人の為に恋しく思う
この頃です。
巻11－2744
・ 外にだに→遠目にさえ
みぬひとゆゑに こふるこのころ
★ 鱸を取る猟師の燈火のように、遠目にさえ
見ることの出来ない人の為に恋しく思う
この頃です。
巻11－2744
・ 外にだに→遠目にさえ
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★ なかなかに きみにこひずは
ひらのうらの あまならましを たまもかりつつ
★ なまはんかな恋などあなたにせずに、いっそ
比良の浦の海人であったらよいのに、玉藻を
刈りながら
巻11－2743
なかなかに→中途半端に
君に恋ひずは→いっそ～したいものを
ひらのうらの あまならましを たまもかりつつ
★ なまはんかな恋などあなたにせずに、いっそ
比良の浦の海人であったらよいのに、玉藻を
刈りながら
巻11－2743
なかなかに→中途半端に
君に恋ひずは→いっそ～したいものを
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★ しかのあまの けぶりやきたてて やくしおの
からきこひをも われはするかも
★ 志賀の海人が煙を立てて焼く塩のように
辛い恋を私もするだろう。
巻11－2742
志賀島は私の故郷です。
からきこひをも われはするかも
★ 志賀の海人が煙を立てて焼く塩のように
辛い恋を私もするだろう。
巻11－2742
志賀島は私の故郷です。
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★ おほうみに たつらむなみは あいひだあらむ
きみにこふらく やむときもなし
★ 大海に立つ波には、間隔があるでしょう。でもあなたに恋する
事は絶える事が無い。
巻11－2741
きみにこふらく やむときもなし
★ 大海に立つ波には、間隔があるでしょう。でもあなたに恋する
事は絶える事が無い。
巻11－2741
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★ おほふねの ともにもへにも よするなみ
よすともわれは きみがまにまに
★ 大船の轤にも舳にも 寄せる波のように
人の噂がどんなに寄せてきても私の心は
あなたのお心のままに
巻11－2740
・轤→船尾
・舳→船首（へさき）
・寄すとも→他人がどんなに酷く噂に言寄せても
よすともわれは きみがまにまに
★ 大船の轤にも舳にも 寄せる波のように
人の噂がどんなに寄せてきても私の心は
あなたのお心のままに
巻11－2740
・轤→船尾
・舳→船首（へさき）
・寄すとも→他人がどんなに酷く噂に言寄せても
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