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★ あさかしは うるやかわへの しののめの
しのいてぬれば いめにみえけり
★ 朝の柏が潤う閏八川の岸の小竹の芽のように
あの人を思って寝たので、夢に見えたことです。
巻11－2754
朝柏→枕詞
しのいてぬれば いめにみえけり
★ 朝の柏が潤う閏八川の岸の小竹の芽のように
あの人を思って寝たので、夢に見えたことです。
巻11－2754
朝柏→枕詞
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★ なみのまゆ みゆるこしまの はまひさき
ひさしくなりぬ きみにあはずして
★ 波の間に見える小島の浜の久木のように、
久しくなったことです。あなたに逢わないまま
巻11－2753
ひさしくなりぬ きみにあはずして
★ 波の間に見える小島の浜の久木のように、
久しくなったことです。あなたに逢わないまま
巻11－2753
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★ わぎもこに ききつがのへの しなひねぶ
あはしのびえず まなくしおもへば
★ いとしいあの子の噂を聞き継ぐ、その都賀野のほとりにしなう
合歓の木のように、私は忍びこらえていることが
出来ない、絶えず思っているのに
巻11－2752
あはしのびえず まなくしおもへば
★ いとしいあの子の噂を聞き継ぐ、その都賀野のほとりにしなう
合歓の木のように、私は忍びこらえていることが
出来ない、絶えず思っているのに
巻11－2752
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★ あぢのすむ すさのいりえの ありそまつ
あをまつこらは ただひとりのみ
★ 味鴨が棲む、渚沙の入江の荒磯の松のように
私を待っている子はただ一人だけです。
巻11－2751
あぢ→味鴨のこと
あをまつこらは ただひとりのみ
★ 味鴨が棲む、渚沙の入江の荒磯の松のように
私を待っている子はただ一人だけです。
巻11－2751
あぢ→味鴨のこと
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★ わぎもこに あはずひさしも うましもの
あへたちばなの こけむすまでに
★ いとしいあの子に逢わなくなって久しくなった
ことです。あの立派な阿倍橘の木に苔が生すほどに・・
巻11－2750
・うまし物→阿倍橘の実への讃美
あへたちばなの こけむすまでに
★ いとしいあの子に逢わなくなって久しくなった
ことです。あの立派な阿倍橘の木に苔が生すほどに・・
巻11－2750
・うまし物→阿倍橘の実への讃美
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