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★ うつつにも いまもみてしか いめのみに
たもとまきねと みればくるしも
★ 現実の事として今も逢いたい。夢の中でばかり、
手枕を巻いて寝るのを見るのは、苦しいことです。
巻12－2880
・ 今もみてしか→てしか→願望の終助詞
たもとまきねと みればくるしも
★ 現実の事として今も逢いたい。夢の中でばかり、
手枕を巻いて寝るのを見るのは、苦しいことです。
巻12－2880
・ 今もみてしか→てしか→願望の終助詞
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★ みそらゆく なのおしけくも われはなし
あはぬひまねく としのへぬれば
★ 大空を渡って行くように世間に広がる浮名など
私は惜しいことは無い。逢えない日が多いまま
年が経ってしまったので・・・
巻12－2879
あはぬひまねく としのへぬれば
★ 大空を渡って行くように世間に広がる浮名など
私は惜しいことは無い。逢えない日が多いまま
年が経ってしまったので・・・
巻12－2879
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★ ぬばたまの ねてしゆふべの ものもひに
さけにしむねは やむときもなし
★ ぬばたまの共寝した夜を思う、その物思いに
張り裂けてしまった胸は、それでもなお、物思いの
止む時が無い。
巻12－2876
・ ぬばたまの→枕詞
さけにしむねは やむときもなし
★ ぬばたまの共寝した夜を思う、その物思いに
張り裂けてしまった胸は、それでもなお、物思いの
止む時が無い。
巻12－2876
・ ぬばたまの→枕詞
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★ いつはなも こひずありとは あらねども
うたてこのころ こひししげしも
★ いつとても、恋しているわけではないけれど
ますますこの頃は、恋の思いが激しいことです。
巻12－2877
・ うたて→うたた→ますます、いよいよ
うたてこのころ こひししげしも
★ いつとても、恋しているわけではないけれど
ますますこの頃は、恋の思いが激しいことです。
巻12－2877
・ うたて→うたた→ますます、いよいよ
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★ さとちかく いへやをるべき このわがめ
ひとめをしつつ こひのしげけく
★ 人里ちかくに、どうして住んだりしようか？
私の目は、人目をおそれながら、恋心が激しくて
巻12－2876
ひとめをしつつ こひのしげけく
★ 人里ちかくに、どうして住んだりしようか？
私の目は、人目をおそれながら、恋心が激しくて
巻12－2876
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