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★ いくばくも いけらじいのちを こひつつそ
われはいきづく ひとにしらえず
★ どれほどもいきてはいられない命だのに、恋に苦しみつつ
私は溜め息をつくことです。人知れずに
巻12－2905
・息づく→溜め息をつく
われはいきづく ひとにしらえず
★ どれほどもいきてはいられない命だのに、恋に苦しみつつ
私は溜め息をつくことです。人知れずに
巻12－2905
・息づく→溜め息をつく
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★ こひこひて のちもあはむと なぐさもる
こころしなくは いきてあらめや
★ 恋しくて恋しくて、後も必ず逢おうと
自分を慰める心がなかったなら、
どうして生きていられようか？
巻12－2904
こころしなくは いきてあらめや
★ 恋しくて恋しくて、後も必ず逢おうと
自分を慰める心がなかったなら、
どうして生きていられようか？
巻12－2904
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★ いとのきて うすきまよねを いたづらに
かかしめにつつ あはぬひとかも
★ 特別に薄い眉なのに、それを空しく掻かせつつ、
逢いに来ない人です
巻12－2003
・いとのきて→特別に、とりわけて
・いたづらに→無益に、無駄に、空しく
かかしめにつつ あはぬひとかも
★ 特別に薄い眉なのに、それを空しく掻かせつつ、
逢いに来ない人です
巻12－2003
・いとのきて→特別に、とりわけて
・いたづらに→無益に、無駄に、空しく
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★ わがこひは よるひるわかず ももへなす
こころしおもへば いたすべもなし
★ 私の恋は夜昼の区別なく、幾度にも重なる心で
おもうので、まったくどうしようもない
巻12－2902
・ いたも→まったく
こころしおもへば いたすべもなし
★ 私の恋は夜昼の区別なく、幾度にも重なる心で
おもうので、まったくどうしようもない
巻12－2902
・ いたも→まったく
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★ あかねさす ひのくれぬれば すべをなみ
ちたびなげきて こひつつそをる
★ あかね色にさす日が暮れてしまったので、どうすることもできず
幾度も嘆いては恋続けています
巻12－2901
ちたびなげきて こひつつそをる
★ あかね色にさす日が暮れてしまったので、どうすることもできず
幾度も嘆いては恋続けています
巻12－2901
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