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★ おきへより しおみちくらし からのうらに
あさりするつる なきてさわぎぬ
★沖の方から潮が満ちて来るらしい。可良の浦に
餌を求める鶴が、しきりに鳴き立てるよと
巻15－3642
あさりするつる なきてさわぎぬ
★沖の方から潮が満ちて来るらしい。可良の浦に
餌を求める鶴が、しきりに鳴き立てるよと
巻15－3642
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★ あかときの いへこしさに うらまわりより
かじのおとするとは あまをとめかも
★ 夜の明け方に家を恋しく思っていると、
さらに旅愁をかきたてるように、海岸から
楫の音が聞こえて来る。舟を漕ぐのは海人の娘から
巻１５－3641
かじのおとするとは あまをとめかも
★ 夜の明け方に家を恋しく思っていると、
さらに旅愁をかきたてるように、海岸から
楫の音が聞こえて来る。舟を漕ぐのは海人の娘から
巻１５－3641
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★ みやこへに いかむふねもが かりこもの
みだれておもふ ことつげやらむ
★ 都の方に行く船もあって欲しい。刈り取った鷹のように
乱れ心の思いを、ことばとして告げてやりたい
巻15－3640
みだれておもふ ことつげやらむ
★ 都の方に行く船もあって欲しい。刈り取った鷹のように
乱れ心の思いを、ことばとして告げてやりたい
巻15－3640
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★なみのうえに うきねせい などおもへか
こころかなしく ゆめにみえつる
★波の上に漂って寝た夜に、何と思ったか
心がかなしくも妻が見えたよ
巻15－3639
こころかなしく ゆめにみえつる
★波の上に漂って寝た夜に、何と思ったか
心がかなしくも妻が見えたよ
巻15－3639
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★ これやこの なにおふなるとの うずしおに
たまもかると あまをとめらども
★ これよ、これ。その名に背むかない。
鳴門の渦巻く潮に玉藻を刈るという、
海人の娘たちよ
巻15－3638
たまもかると あまをとめらども
★ これよ、これ。その名に背むかない。
鳴門の渦巻く潮に玉藻を刈るという、
海人の娘たちよ
巻15－3638
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