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★しかのうらに あさりするあま いへひとの
まちこふらむ あかしつるふね
★志賀の海岸で漁をする海人が、家の妻が
待ち恋うているだろうに、夜通し釣る魚よ
巻15－3652
まちこふらむ あかしつるふね
★志賀の海岸で漁をする海人が、家の妻が
待ち恋うているだろうに、夜通し釣る魚よ
巻15－3652
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★ ぬばたまの よわたるつきは はやもいでぬかも
うなはらのやそじまの うえへゆいもがわたりぬ
★真っ黒な夜空を照らし渡る月は早く出ないのかな
海原の多くの島々越しに妻はいるあたりを見よう
巻15－3651
うなはらのやそじまの うえへゆいもがわたりぬ
★真っ黒な夜空を照らし渡る月は早く出ないのかな
海原の多くの島々越しに妻はいるあたりを見よう
巻15－3651
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★ ひさかたの あまてるつきは みつれども
あがおもふいもに あはぬころかも
★ 天上遥かな月は見られるだが
わがいとしい妻には逢わないこの頃よ
巻15－3650
あがおもふいもに あはぬころかも
★ 天上遥かな月は見られるだが
わがいとしい妻には逢わないこの頃よ
巻15－3650
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★かもじもの うきねする みななわたか
くろきかみに つゆそおきみける
★鴨の用に、波に漂いつつ寝ると、になの腸の如き
わが黒髪にも露が降りたことです
巻15－3649
くろきかみに つゆそおきみける
★鴨の用に、波に漂いつつ寝ると、になの腸の如き
わが黒髪にも露が降りたことです
巻15－3649
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★うはならの おきへにともし いさるひは
あかしてともせ やまとしみむ
★大海の沖の方に火を燭して漁をする
漁火は、あかあかと燭せよ。その輝きで
大和の島を見よ
巻15－3648
あかしてともせ やまとしみむ
★大海の沖の方に火を燭して漁をする
漁火は、あかあかと燭せよ。その輝きで
大和の島を見よ
巻15－3648
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