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★ わがゆえに いもなげくらし かざはやの
うらのおきへに きりたなびけり
★ 私のために、妻は嘆くらしい。風早の
浦の沖をこめて、霧がたなびくよ
巻15－3616
うらのおきへに きりたなびけり
★ 私のために、妻は嘆くらしい。風早の
浦の沖をこめて、霧がたなびくよ
巻15－3616
[0回]
★かえるさに いもにみせむに わたつみの
おきつしらたま ひろひてゆかな
★ 帰る時に妻に見せようものを。
海の底深い白玉を、拾って行こう
巻15－3614
おきつしらたま ひろひてゆかな
★ 帰る時に妻に見せようものを。
海の底深い白玉を、拾って行こう
巻15－3614
[3回]
★うなはらを やそしまめぐり こぬれども
ならのみやこは わすれかねつも
★ 広々とした海上を、島々の数を
重ねてやって来たが、やはり奈良の
都が忘れがたいよ
巻15－3613
ならのみやこは わすれかねつも
★ 広々とした海上を、島々の数を
重ねてやって来たが、やはり奈良の
都が忘れがたいよ
巻15－3613
[0回]
★ あおによし ならのみやこに ゆくひともがも
くさまくらたびゆく ふねのとまりつげに
★ 青丹の美しい奈良の都に行く人がいてほしい
草を枕に旅する船の、今夜の泊まりを告げようのに
巻15－3621
・あおあによし→枕詞
・草枕→枕詞
くさまくらたびゆく ふねのとまりつげに
★ 青丹の美しい奈良の都に行く人がいてほしい
草を枕に旅する船の、今夜の泊まりを告げようのに
巻15－3621
・あおあによし→枕詞
・草枕→枕詞
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★ おおふねの まかぢつらぬき うなはらを
こぎいでわたる つきひとをとおとこ
★ 大船の両舷にいっぱいの楫を通して
大海に漕ぎ出しては渡って行く月よ
巻15－3611
こぎいでわたる つきひとをとおとこ
★ 大船の両舷にいっぱいの楫を通して
大海に漕ぎ出しては渡って行く月よ
巻15－3611
[0回]