★わがせこが　　とことるなへに　　つねひとの

　　いふなげしも　　　いやおもきますも


★あなたが琴を弾くにつれて、世間の人の嘆きは

　一層まさります

　　　　　　　　　　　　大伴家持

　　巻19－4135

[0回]

★　ゆきのうへに　　てれるつくよに　　うめのはな

　　　おりておくらむ　　　はしきこもがも

★雪の上に月が輝いているような夜。梅の花を折って

　贈るような、愛すべき人が欲しい

　　　　　　　　　　　　　　　大伴家持

　　　巻19－4134

[0回]

★　たたさに　かにももようも　　やっとこそ

　　　あれはありける　　ぬしのとのどに


★　縦からも横からもとにかく私は奴でありました。

　　主たるあなたの殿の御門に

　　　　　　　　　　　　・今はいてしか→（～さぶ）

　　　　　　　　　　　　　そのも本来の属性が強く顕現する

　　　　　　　　　　　　　老人らしくなる

　　　　　　　　　　　　・今は得てしか→「てしか」願望
　
　　　　　　　　　　　大伴池主

巻19－4132

[0回]

★とりがなく　　あずまさして　　ふさへしに

　　ゆかむとおもへど　　よしもさねなし

★鶏が鳴く東の方へ、認めて頂きに行こうと
　
　思うのけれども、ついでがまったくありません

　　　　　　　　　・よしもさねなし　→「よし」は物事を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　関係づける契機、機縁

　　　　　　　　　　　　　　　　　→　少しも（～でなし）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちっとも（～でない）

　　　　　　　　　　　　大伴家持

　　巻19－4131

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★　はりふくろ　　とりあげまえに　　おきかへさば

　　おのともおのや　　　うらもつぎたり


★針袋を取り出して目におき、裏返して

　見ると、何とまあ、裏地までついていると

　　　　　　　　　　　大伴家持

　　　巻19－4129

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