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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★きみがゆきもし  ひさにあらば  うめやなぎ

  たれともにか   わがかずらふむ


★あなたの旅がもし長くなったら、

 梅や柳を誰といっしょにしよう

          大伴家持

  巻19-4238

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★ うつつにと  おもひてしかも  いめのみに

   たもとまきぬと  みるはすべなし

★現実のことと思いたいものよ。夢の中で

  手を枕として寝ると夢に見るのは

  千方もないことです

       巻19-4237

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★天地の 神は無かれや 美しき

わが妻離る 光る神 鳴はた少女

携はり 共にあらむと 思ひしに

情違ひむ 言はむすべ  為むすべ知らに

木綿襷  肩に取り掛け 和文幣を

手に取り持ちて な離そと われは祈れど

枕着て寝し 妹が手本は  雲にたなびく


★あめつちに かみはなかれや  うつくしき

 わがつまさかる  ひかるかみ  なるはたをとめ

 たずさはり  ともにあらむと  おもひしに

 こころちがひむ いはむすべなく  なむすべしらに

 もめんたすき  かたにとりかけ  しづぬさを

 てにとりもちて  なさけそと  われはいのれど

 まくらきてねし  いもがたもとは  くもにたなびき

★天地の神がいないからか、私の愛しい妻は遠くに去ってしまった。

 稲妻がの光る神が鳴りはためく少女よ。手を取り合っていっしょに

 居ようと思った気持ちは違ってしまった。どう言いあらわし、どうすればよいか

 その方法も知らずに、木綿の襷を肩から結び 倭文布幣を、手に持って行って

 しまわないでくれと、祈るのだが、枕として寝た妻の手本の袖は雲となって

 たなびくことよ

          巻19-4236

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★ あまくもに  ほろにふみあだし  なるかみも

  けふにまさりて   かしこめやも

★ 天雲も、ばらばらみ踏みあらしてなる雷も

  どうして今日以上畏れ多いことでしょう

         県犬養橘三千代

  巻19-4235

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★ なくとりは  いやしきなけど  ふるゆきの

   ちへにつめこそ  われたちかねてみむ

★鶏は一層鳴きますが、雪が幾重にも積もって

 いるので、立ち上がれませんよ

              大伴家持

   巻19-4234

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