★ いにしへに こふらむとりは ほととぎす けだしやなきし あがおもへるごと
★ 遠い過去を恋い慕って飛ぶという鳥は、ほととぎすのことですね・・・・もしかすると
鳴いたかもしれません。私が、こうして昔を偲んでおりますように。
巻2-112
当時、弓削皇子は20代、額田王は、隠遁の生活を送り、60代でした。弓削皇子の歌に対しての返歌です。
☆ 古に 恋ふる鳥かも 弓絃葉の 御井の上より 鳴き渡りゆく
☆ いにしへに こふるとりかも ゆづるはの みゐのうえより なきわたりゆく
巻2-111 弓絃皇子
の歌に、対しての額田王の返歌です。心に沁みます。
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