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★ あきさらば いまのみるごと つまこひに かなかむやまそ たかのはらのうへ
★ 秋になると、 必ず決まって妻恋ひの鹿の鳴く声がひびく山です。この高野原の上は・・・
巻1-84
私も、都会暮らしが息苦しくなることの多い人間ですが、万葉の人々の自然への思いは、
思いというよりは、一体化しているような表現がそこかしこに見られます。
鹿の鳴声に、自分の思いを重ねる・・・立つ波の深さに、自分の深い心を重ねる・・・・
風に、雲に、山に・・・・万葉びとたちは、自然とともに生き、自然の一部である事を、
当たり前のこととして受け入れている・・・だから、亡くなっても、自然に帰る・・・雲隠れする・・
山になる・・・と、感じられるのでしょう。
これからますます、万葉びとの、感性に近づいていきたいと思います。
巻1は、これで、終わります。