★ たまもかる おきへはこがじ しきたへの まくらのあたり わすれかねつも
★ 玉藻を刈るからといって、遠い沖にまでは行かないだろう。
巻1-72
何度も枕を交わした人が忘れられないのに・・・
「敷」は重なるという意味合い「栲」は白い美しい布のこと・・・
■ 吾妹子を 早見浜風 大和なる 吾をまつ椿 吹かざるなゆめ
■ わぎもこを はやみはやかぜ やまとなる あをまつつばき 吹かざなるゆめ
■ 私の愛しい人に、早く会いたい・・浜の風のように、早く・・・大和で私を待つ椿のような妻に
この私の思いを伝えておくれ・・・・風よ
長皇子(ながのみこ) 巻1-73
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