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★ やまとには なきてかくらむ よぶこどり きさのなかやま よびそこゆなる
★ 大和では、今頃かっこうが鳴いて来ているだろうか?
象の山を、私の心を映すがごとく人を呼ぶように鳴いて渡っていくことだ
高市黒人 巻1-70
■ 大和恋ひ 眠の寝らえぬに 情なく この渚崎廻に 鶴鳴くべしや
■ やまとこひ いのねらえぬに こころなく このすさきみに たづなくべしや
■ 妻のいる大和を恋慕って、まんじりともせずに夜を過ごしている私に、渚崎の周りを
いたずらに鶴が鳴きながら飛んでいる・・・ますます、家への思慕が高まる事だ・・・
巻1-71
旅がテーマの歌が並びました。
旅というのは、じっくりと人生を考えさせてくれるものですね・・・現代の旅は、娯楽が主の旅が
多いですが・・・それでも、我が家を離れて、空気や水の違う場所で過ごすことは、家をそして、
家族や・・・愛しい人の大切さを感じさせてくれます。
旅→家→妻・・・・万葉の旅はこれに尽きるようです。
電気もない、長い夜を旅先で・・・鳥の鳴声を聞きながら過ごす・・・家に残した妻を思って・・・
鳥の鳴声は、家に通じるものと考えられていたようです。
鳥の鳴声に、自分の思いを託したのでしょうね・・・