★ かむやまの やまへまそゆふ みじかゆふ かくのみからに ながくとおもひき
★ 三輪山の 山辺に祭る麻の木綿(ゆう)、その短い木綿(ゆう)・・・そのように、あなたとの
逢瀬も短いものだった・・・・末長くと思っていたのに・・・
巻2-157 高市皇子(たけちのみこ)
前2首と合わせて、十市皇女(とおちのひめみこ)の亡くなられた時に、
異母弟であった、高市皇子の詠まれた歌です。
十市皇女は、天武天皇と額田王との間に生まれた子で、大友皇子の妃となりましたが、
壬申の乱(672)で夫を亡くし、6年後宮中で急死したとされていますが、自殺説もあります。
30年の短い人生でした・・・
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