★ かわかぜの さむきはつせを なげきつつ きみがあるくに にるひともあへや
★ 川風が吹きすさび寒い泊瀬の道を嘆きつつ行く・・・が、あなたが歩く姿に似て居る人に
逢う事も無い・・・・
山前王??
やはり、一首前と同じ、紀皇女の薨(みまか)りし後に、山前王の石田王に代はりて作れり
と記されています。石田王と深い信頼関係にあった、山前王が、石田王もいないので、
代わりに石田王がいたならこう詠むであろうと、その心を代弁したもの・・・また、自分自身も
そう思って居るからこそ、作ったうたではないでしょうか。
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