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★ かみつけの あそのまそむら かきいだき ぬれどあかぬを などかあがせむ
あずまうた 巻14-3404
★ 麻の束をかき抱くように、 あなたをいくたび抱いても、抱いても抱いても
抱き足りない・・・・一体わたしは、このやるせない思いを どうしたらよいのだろうか・・・・
東歌(東国庶民の歌)
今までの、貴族、天皇家を取り巻く歌人の歌とは、うって変わった
庶民、農民・・・・労働するものの恋の歌です。
・万葉集の他の和歌集に見られない素晴らしい特性の一つに、
読みびと知らず、農民、漁師、そして、天皇、又その回りを取り巻く方々など、
ありあらゆる階層の人たちの素晴らしい歌が、思いが詰まっている・・と言う事があります。
例えばこの歌は、
まず地名が明かされています。これは今の栃木県の安蘇郡というところです。
ここは、最近まで麻を作っていて、刈り取りして、
大きな麻の束を、ヨイショッと抱えあげるのですが、
それを、恋する女性を抱く心にたとえているわけ・・・・
なんと大胆かつ、少し粗野で、そして正直で素朴な表現でしょうか?
でも、あまりに素直なので、下品に感じられない・・
彼女の事が好きで好きでたまらない・・・・という気持ちが率直に伝わってきます。
ぎゅっと抱きしめて食べてしまいたい・・・といった感じでしょうか?
ここには、自然の中で暮らす人間という・・・すくすく伸びていく木の枝のような人の思いが
感じられますね・・・・・