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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ひこほしの かざしのたまし

    つまこひに みだれにけらし このかわのせに


★ 彦星が頭に挿していた玉、それが妻を恋ひ慕うあまりに

  散り乱れてしまったらしい。この川の瀬に・・・・

      巻9-1686    柿元人麻呂歌集(間人大浦)

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忘れもしない・・・・・


万葉集の第一人者の研究家であり、また、

万葉集のみならず、ありとあらゆる方面の造詣が大変

深くていらっっしゃる中西 進先生の講義を

初めて受講に伺った日、

私は朝から緊張して、着物を着て、ドキドキしながら

受講場所へと向かった。


そういう日に限って、凄く早く出たにもかかわらず

電車と道を間違えて3分遅刻・・・今でも反省している。

先生、ごめんなさい。


気合を入れすぎると、ロクな事にならないのが、

私である。


そして、もう一つ忘れられない事・・・・


その日は、

平成23年(2011年)3月11日だった。

いつのもように、すぐおさまると思っていた

地震の揺れは、かなり激しく長く続いた。

年配者が多かったせいなのか、

先生が全く動じずにしていらしたからなのか、

みんな冷静に淡々としていた。


私は、最後尾の座席で、先生のお姿を拝見していた。

慌てる風も無く、動じる風も無い、そのまま講義は

続けられ、終わった。


今思うと、先生は人生に対して

若輩の私が言うのも、おこがましいけれど、

一つの諦観をしていらしておられるように拝察した。


先生の博識ぶりは凄まじいし、暗記力にいたっては

もうもう、ただ、こうべを垂れるしかない。

また、私は続けている講義の受講者の方の

博識ぶりにも驚嘆!!させられた。


ただ万葉集が好きで、中西先生が好きで

集まって講義をうけている生徒さんたち・・・

と言っては、失礼になる。人生の先輩方・・・。


私は、自分の出来る事・・・歌う事・・で、

大好きな万葉集の大和心を一人でも多くの方に

伝えたい一心で活動している。


中西 進先生の講義を受けさせていただくご縁を

大切にして、より深く万葉集を感じることができればと

願っている。


そして、それは、東北大震災と共に、私の心の中に

ある。


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★ かはのせの たぎちをみれば 

     たまもかも ちりみだれたる かはのつねかも


★ 川の瀬の激しく流れ行くさまを見ていると、まるで、

  貴女の美しい裳が、乱れ散り、流れているようだ

  それとも、川の常の情景なのか・・・・

          巻9-1685      間人宿禰


 ・泉河(いづみがは)の辺(へ)にして間人宿禰(はしひとのすくね)の作れる歌

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★ はるやまは ちりすぎぬとも 

     みわやまは いまだふふめり きみまちかてに


★ 春の山は、花が散り果てたようだが、ここ三輪山は

   まだ、蕾のままです。あなたのお出でを待ちかねながら・・・


              巻9-1684 柿本人麻呂


 含めり→ふふめり→いまだ、蕾の状態   

 なんと素敵な言葉でしょう。

 ふふむ・・・なんて、可愛らしい事・・・

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★ きみもまた あはれをしるや 

     ひさかたの あめよりみうた きこえくるかも

冨士乃紫雲


お湯に浸かりながら、人の世のあはれを想っていた・・・・

藤岡さんも、「それ」を「いのち」で丸ごと受け止めて

歌っていたのだろう・・・・


本歌取り

● 我が宿に 梅の花散る 

   ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも

             大伴家持

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