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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ わがおかに さをしかきなく はつはぎの

    はなづまとひに きなくさをしか


★ 私の庭の岡に、やってきて鳴く男鹿よ

   初咲きの萩の花を花妻として、

    やって来て鳴く 男鹿よ

     巻8-1541 大宰府師大伴卿

     (だざいふそちのおおとものまへつきみ)

サ行は接頭語で、

神性や清らかさなど霊威をあらわす→さ男鹿

ほととぎすには、花橘

鶯には梅

と、動物と花を組み合わせる。



  

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★ けさのあさけ かりがねさむく ききしなへ

     のへのあさぢそ いろづきにける

★ 今朝の明け方に、雁が鳴く声を寒々と

   聞いた。それとともに、野辺の浅茅

   が、色づいた事です。
 
     巻8-1540 天皇の御製歌

      (すめらみことのおほみうた)

聖武天皇です。

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★ あきのたの ほだをかりがね くらけくに

   よのほどろにも なきわたるかも


★ 秋の田の稲穂の出た田を刈る・・・その雁は暗いのに

  夜明け方にも鳴き渡る事です。

         巻8-1539  天皇の御製歌

                (すめらみことのおほみうた)

「刈り」と「雁を掛けています。


ほどろ→緊迫した状態が緩んでいくさま

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★ はぎのはな おばなくずばな なでしこのはな

    おみなへし またふじばかま あさがほのはな


★ 萩の花 葛花 撫子の花 女郎花、またまた藤袴

   朝顔の花・・・・

          巻8-1538  山上臣憶良

 秋の野の花を詠める歌 (その2)

 577577の旋頭歌です。

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★ あきののに さきたるはなを およびおり

   かきかぞふれば ななくさのはな


★ 秋の野原に咲いている花を、指折り数えて

   みると、七種類の花がありました。

      巻8-1537    

        山上臣憶良(やまのうへのおみおくら)

 秋の野の花を詠める歌2首(その1)
 
 今で言う、「秋の七草」です。


 現在は、グレゴリウス暦(新暦)で、7月7日が

 七夕です。しかし、昔は太陽暦(旧暦)でしたから、

 7月7日は、今で言う、8月19日・・・もう、立秋も過ぎて

 初秋でした。平安時代には七夕は「乞巧奠」(きこうでん)

 と言われていますが、成立の背景ははっきりしません。

 そこで、使われる七草を山上憶良が選定したとも言われて

 います。

 「文選」「玉台新詠」などの、詩の形式に習ったもの、多分

 伝承の歌い物を意識しているらしいと言う、事です。

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