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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ みこもかる しなののまゆみ ひかずして しひざるわざを しるといはなくに

★ み薦刈る 信濃特産のあの弓を引くようにあなたの心を引くとおっしゃるけれど、

   気を引いても強いてもいらっしゃらないのに、どうして私が知ることが出来ましょうか

                                     石川郎女  巻2-97

そんなにいうほど、誘ってくださっていないじゃないの・・・・知らないわ、私は・・・

というところでしょうか・・・・

▲ 梓弓 引かばまにまに 依らめども 後の心を 知りかてぬかも

▲ あづさゆみ ひかばまにまに よらめども のちのこころを しりかてぬかも

▲ 梓弓を引くように 私の心を誘ってくだされば、少しは言う事も聞きましょう。

  でも、その後の気持ちは保障できません。

                                        石川郎女 巻2-98


■ 梓弓 弦緒取りはけ 引く人は 後の心を知る人そ引く

■ あずさゆみ つらをとりはけ ひくひとは のちのこころを しるひとそひく

■ 梓弓を引くように心を誘う人は、後の心を分かっているからこそ 引くのです。

                                       禅師   巻2-99

さて、どちらが一本取りましたか・・・・禅師かなぁ・・・・

恋の駆け引きは昔も今も変わらない・・・

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久しぶりに我が家のご主人様が仙台よりお帰りなられるとのこと・・・腕を振るってご馳走しなければと・・・

必須お刺身・秋刀魚は炭火で焼いたろか・

ついでに、目に入れても痛くないぐらい可愛がっている孫たち(男児4歳2歳)と、じいじのコミニケーションのためにも、おいしい夕飯で心温まる家族の会話というものを、せねば・・・・ということで、

冷奴・焼きナス・・・・渋いのう・・・チキンソテートマトソースかけ・・・ニラ玉・・・何故よ・・・これ・・・

節操のないメニューね。好きこんなん・・・あっとはぁなんてたって、「だごじる」これは主人の里で

古くから伝わるお汁で、家族全員大好きだ。ここで、私は、一家の主婦としての力をみなに示すのだ。

いつもいつもたっぷりいただいて、感謝・感激・雨・あられの木村家の皆さまからの、

本場李利尻昆布と、九州産は、煮干、干ししいたけをつけて火にかける。

その間にサトイモ・かぼちゃ・大根・ごぼう・こんにゃく・にんじん・小松菜を切っておく。

中力粉に塩を入れて、温かいお湯で混ぜ合わせていく、みみたぶぐらいのやわらかさになったら、またよくこねて、親指大につまんでとる。濡らして絞った、ペーパータオルを上にひろでて、乾燥しないように、そしてあたたかいところに置く。

だしがとれたら、適当にきった野菜をぼんぼんといれて火を通す。

昆布のうまみと野菜のうまみが混ぜ合わさっていい風味を醸しだしている。

野菜に火が通った所で、さっきのお団子を手の指で延ばしていく。伸ばして引き裂いたりしながら、次から次と入れていく。

これがだご・・・である。入れ終わった頃には、野菜も煮えている。麦こうじ味噌を煮溶かす。

こまつなを山盛り入れて出来上がり・・・・

これさえ作れば、「だんなは納得里の味」というやつです。

というわけで、本日の献立は

お刺身・秋刀魚の炭火焼(うまいで~)・冷奴(庭の紫蘇かけて)焼きなす(しょうがたっぷり)

チキンソテートマトソースかけ・そして、私が手剥きした栗ご飯・そして、ふるさとの味手間隙かけた「だごじる」

みなさん大喜び!!作ったものを喜んで食べていただける・・・こんな幸せありませんよね。

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★ われはもや やすみこえたり みなひとの えがてにすといふ やすみこえたり

★ 私は、安見児を手に入れましたよ。宮廷のみんなが皆思いをかけても得られなかった

  安見児を私は手に入れました。

                                         藤原鎌足  巻2-95

安見児は采女です。采女というのは、天皇にお仕えするため、宮廷で働く女性たちです。

安見児は選ばれたのですね。美しい方だったことでしょう。

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声を出すとということが大切であると実感している今日この頃です。

声を出す・・・しゃべる、歌う、読む・・など、色々ありますが、大きな声を出すという事は

本当に、体にも心にもいいと最近改めて実感しています。

藤岡さんも、歌い手は、いいよね、無理な事はしないし、やる事は体に良い事しかないから・・・と

おしゃっていたけれど、ホント、ホント、これホント。

ただし、不必要な力みのある声は駄目です。体のどこかが、緊張していることだから。

あくまで、自然に無理な力みがなく、そして、体を全部使って大きな声を出すと、人生の悩みの

大半は解決してしまうと思う・・・まじで・・・


体はとても正直者、自分に嘘をついて生きていると必ず教えてくれます。

その中でも、声を出すというのは、ダイレクトにその人のすべてが、出てしまう行為。

それだけに、好き嫌いもはっきりでてしまう。嫌いな声の人の歌なんて、付き合いでも

聴いてはいられないでしょう。キビシイィ~


生まれてたての赤ちゃんの声が小さかったら、何か病気を疑いますよね。

体はあんなにちっこいのに、近所迷惑になるほどの大声を出せるのは、何故か・・・

横隔膜を使って、全身に響かせて、そして、命がけで泣いているからです。

だって、それしか手段がない・・おなかがすいた、だっこして、うんちしちゃった・・・全部、泣く事で

伝えているから・・・・

大人になるにつれて、人との関係や環境で声を出さなくなってしまいます。

声以外で、コミニケーションを取る方法を覚えたり、又、コミニケーションそのものが、

あまり必要でなくなったり、諸事情により、声を出さなくなってしまいます。

でも、声というのは侮れません。

今一度、ご自分の声について、考えて欲しいと思います。

声の出し方が変われば、人生も変わります。 これ、ホント。

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★ きみがいく けながくなりぬ やまたづの むかへをいかむ まつにはまたじ

★ あなたさまが、お行きになられてから、随分と月日が経ちました。神を迎える霊木を持って、

  迎えに参りましょうか もう、待つことはやめましょうか・・

                                    衣通王   巻2-90

磐姫皇后の巻2-85に大変よく似ています。

この時代は、歌は共有の財産であり、文化であったので、著作権云々などということは、

全くもってなかったのです。良い時代ですね・・・だって、素晴らしいものは、まず真似をする事から

始まりますから・・・今はせちがらい世の中です。

さて、この歌は色々といわれがあります。

古事記では、この歌は、衣通王(そとほしのおほきみ)と、なっています。

この女性は、軽太郎女(かるのおほいらつめ)と言って、「その美しさが衣を通して光り輝く」

と言うところから、衣通王と呼ばれました。

同母の兄である、軽太子(かるのひつぎのみこ)も、妹と同じく、美男子で、

見るものは感動するほどであったと言われました。

二人は恋に落ち、とうとう犯してはいけない一線を越えてしまったのです。

この時代、異母兄妹の結婚は許されていましたが、同母兄妹の結婚はさすがに許されておりませんでした。

兄は伊予に流され、そのときに、軽太郎女である、衣通王が恋慕に耐え切れずに兄を

追って行く時の歌と古事記では言われています。

日本書紀ではまた、違う説があります。

仁徳天皇が磐姫皇后の許しを得ないまま、皇后の留守の時に、美しい側室を宮中に

招き入れたため、磐姫皇后が、酷く怒って詠んだとも、言われています。

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