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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ かむやまの やまへまそゆふ みじかゆふ かくのみからに ながくとおもひき

★ 三輪山の 山辺に祭る麻の木綿(ゆう)、その短い木綿(ゆう)・・・そのように、あなたとの

  逢瀬も短いものだった・・・・末長くと思っていたのに・・・

                                     巻2-157  高市皇子(たけちのみこ) 

前2首と合わせて、十市皇女(とおちのひめみこ)の亡くなられた時に、

異母弟であった、高市皇子の詠まれた歌です。

十市皇女は、天武天皇と額田王との間に生まれた子で、大友皇子の妃となりましたが、

壬申の乱(672)で夫を亡くし、6年後宮中で急死したとされていますが、自殺説もあります。

30年の短い人生でした・・・

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★ やまぶきの たちよそひたる やましみず くみにいかめど みちのしらなく

★ 生命復活の泉と言われる山吹の花の咲く山の泉の水を汲みに行きたいと思うのだけれど

  道を知らぬことです。

                                         巻2-158  高市皇子

前2首と合わせて、全3首が高市皇子が、突然発病し宮中で亡くなった十市皇女に送った

歌です。

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★ 鯨魚取り 淡海の海を 沖放けて 漕ぎ来る船 辺附きて 漕ぎ来る船 沖つ櫂

  いたくな撥ねそ 辺つ櫂 いたくな撥ねそ 若草の 夫の 思ふ鳥立つ

★ いさなとり あふみのうみ おきさけて こぎくるふね へつきて こぎくるふね おきつかい

  いたくなはねそ へつかい いたくなはねそ わかくさの つまの おもふとりたつ

★ 鯨を取るように大きい、淡海の湖、その沖遠く漕ぎ来る船よ、岸近く漕ぎ来る船よ

  沖の船の櫂よ、ひどい波を立てないで・・・岸辺の船の櫂よ、ひどい波を立てないで・・・

  若草のようにしなやかで美しかったわが夫が、愛しんだあの鳥が、飛び立ってしまいます。

                                     巻2-153    倭大后

やはり、大殯(おほあらき)の時に詠まれた歌です。

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★ 三諸の神の 神杉巳具耳矣自得見監乍共 寝ぬ夜ぞ多き

実は第3句、第4句は解読不能とされています。

上記は、中西先生の著作を参考とさせていただきました。

★ みもろのかみの かむすぎいめの みにみえつつ ともにいねぬ  よぞおおき

★ 三輪山の神々しい神杉のようなあなたさま・・・ゆめにばかりあらわれて、共寝せぬ夜の

  なんと多かったことでしょう。

                                   2-156     高市皇子  

十市皇女(とおちのひめみこ)の薨(かむあが)りましし時に、作りませる御歌・・・と、あります。

異母弟であった、高市皇子の詠んだ挽歌です。

う~ん・・・・・

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★ 三諸の神の 神杉夢の みに見えつつ 共に寝ねぬ 夜ぞ多き  巻2-156

前回に引き続き・・・・

この歌の第3句、第4句は、解読不能とか、難解とか、混乱があるらしく、

例えば、上記の「目」は具とか貝とか、自とか、諸説があるそうです。

私の調べた範囲では、中西進先生のみ、

書き下し文を、この和歌を通して書いてらっしゃいますので、その説を取り上げて書きました。

どなたか、自説をお書きになりませんか?

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