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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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合唱では、ソプラノ馬鹿とテノール馬鹿というのが、あり

とりわけ、ソプラノは大馬鹿と言われた。


注:これは、私の言葉ではなく、小澤征爾さんに高く評価された

私が属していた合唱団の指揮者である関屋先生のお言葉です。


何故なら、内声は、周りの音を聞きながら、

それに、ハーモニーしていかなければならないから、

難しい・・・。テノールはグリークラブ出身者は、馬鹿が多い。

張り裂けんばかりに、叫ぶからだ。


ソプラノも、1と2に分かれていて、一番高声がソプラノトップ

次がメゾソプラノ、アルトとなる。

私は大ばか者の、ソプラノトップに属していた。


ソプラノトップは、バス・テノール・アルト・メゾソプラノ

のハーモニーの上に、ちょこんと乗っかればいい。

他のパートに比べて音楽的知性がいらないのだ。


18(大学1年)の年に関屋先生の音楽に出会って、

15年は指導を受けただろうか・・・

大学時代は先生の接待役を買って出て

犬コロのように、付いて回った。


それだけだった。


化粧一つせず、ジーパンにT-シャツ姿で、

関屋先生と合唱音楽に、ひたすら、まみれていた。


江戸っ子の先生は、いつも「てやんでぇ調」で、

「てめぇら、こんな美しい音楽(モーツアルトのレクイエムのリベラ・メ)を

よくそんな、間の抜けた顔をして、歌えるなぁ・・」なんて、

めちゃくちゃに怒られた・・懐かしい思い出である。


そう、私は関屋晋の音楽に惚れていた。

東京の主だった大ホールは、全て楽屋口を知っている。

お客として行く事は無かった。

本番前、舞台袖でオーケストラと待っている緊張感は

心地よかった。


小澤征爾さんの指揮が、一番経験が多い。

本番前に、舞台の壁を2度こつんこつんと、

おまじないのように、叩いて指揮台に向かう。


舞台に立つ者と、舞台を聞く者は、

雲泥の差である事を身をもって教えられた。

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