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★ はやひとの なにおふよごゑ いちしろく
わがなはのりつ つまとたのませ
★ 隼人の名に背かない夜声のように、はっきりと
私は名のりました。妻として頼りになさってください。
巻11－2497 柿本人麻呂歌集
隼人→九州南端の人。宮廷に奉仕、声を発して警護した。
いちしろく→顕著に現れる意
わがなはのりつ つまとたのませ
★ 隼人の名に背かない夜声のように、はっきりと
私は名のりました。妻として頼りになさってください。
巻11－2497 柿本人麻呂歌集
隼人→九州南端の人。宮廷に奉仕、声を発して警護した。
いちしろく→顕著に現れる意
[0回]
★ こまひとの ぬかがみゆへる しめゆふの
しみにしこころ われわすれめや
★ 肥人が、額の髪に結ぶ色染めの木綿のように
あの人に染まってしまった心を、どうして
私は忘れましょうか
巻11－2496 柿本人麻呂歌集
肥人→熊本県球磨郡、人吉市一帯
しみにしこころ われわすれめや
★ 肥人が、額の髪に結ぶ色染めの木綿のように
あの人に染まってしまった心を、どうして
私は忘れましょうか
巻11－2496 柿本人麻呂歌集
肥人→熊本県球磨郡、人吉市一帯
[1回]
★ たらちねの ははがかふこの まよこもり
こもれるいもを みむよしもがも
★ たらちねの母が飼う蚕が、繭にこもるように、
家に隠っている、あの子に会える手立てが
あればよいのに
巻11－2495 柿本人麻呂歌集
こもれるいもを みむよしもがも
★ たらちねの母が飼う蚕が、繭にこもるように、
家に隠っている、あの子に会える手立てが
あればよいのに
巻11－2495 柿本人麻呂歌集
[0回]
★ おおふねに まかぢしじぬき こぐほとも
ここだくこひし としにあらばいかに
★ 大船の両舷に楫を貫き通して漕ぐ。その間も
こんなに恋しいのに、一年も間を隔てたら
どうなるでしょう。
巻11－2494 柿本人麻呂歌集
ここだくこひし としにあらばいかに
★ 大船の両舷に楫を貫き通して漕ぐ。その間も
こんなに恋しいのに、一年も間を隔てたら
どうなるでしょう。
巻11－2494 柿本人麻呂歌集
[0回]
★ たかやまの みねゆくししの ともをおおみ
そでふらずきぬ わするとおもふな
★ 高い山の峰を行く、獣のように、仲間たちが多かったので
袖を振らずに来てしまいました。あなたの事を忘れたと
思わないで。
巻11－2493 柿本人麻呂歌集
そでふらずきぬ わするとおもふな
★ 高い山の峰を行く、獣のように、仲間たちが多かったので
袖を振らずに来てしまいました。あなたの事を忘れたと
思わないで。
巻11－2493 柿本人麻呂歌集
[0回]