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★ なにはひと あしひたくやの すしてあれど
おのがつまこそ つねめづらしき
★ 難波の人が葦火を焚く小屋のように煤けてはいるけれど
自分の妻こそいつも変わらず愛しいことです。
巻11－2651
葦火→干した葦を燃料として焚いた火
おのがつまこそ つねめづらしき
★ 難波の人が葦火を焚く小屋のように煤けてはいるけれど
自分の妻こそいつも変わらず愛しいことです。
巻11－2651
葦火→干した葦を燃料として焚いた火
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★ そきたもち ふけるいための あはざらば
いかにせむかと わがねそめけむ
★ そぎ板で葺いた板目のように、あなたが
会ってくれなかったらどうしようとして
私は共寝をし始めたのだろう。
巻11－2650
いかにせむかと わがねそめけむ
★ そぎ板で葺いた板目のように、あなたが
会ってくれなかったらどうしようとして
私は共寝をし始めたのだろう。
巻11－2650
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★ あしひきの やまだもるをぢが おくかひの
したこがれのみ わがこひをらく
★ あしひきの山田の番をする老人が置いた鹿火が
下だけ焦がれてくすぶるように、私は
恋していることです。
巻11－2649
あしひきの→枕詞
したこがれのみ わがこひをらく
★ あしひきの山田の番をする老人が置いた鹿火が
下だけ焦がれてくすぶるように、私は
恋していることです。
巻11－2649
あしひきの→枕詞
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★ かにかくに ものはおもはじ ひだひとの
うつすみなわの ただひとみちに
★ あれこれと迷うような物思いはすまい。飛騨の木匠の
打つ墨縄のように、ただ一筋に思おう。
巻11－2648
かにかくに→あれこれと
うつすみなわの ただひとみちに
★ あれこれと迷うような物思いはすまい。飛騨の木匠の
打つ墨縄のように、ただ一筋に思おう。
巻11－2648
かにかくに→あれこれと
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★ あさぬのの そらゆひきこし とおみこそ
めことかるらめ たゆとへだてや
★ 夜明けの布雲が、遠く空にかかるように
遠く離れているからこそ、逢うことも
ことばも絶えていますが、あなたとの
仲を経つと隔たっているわけではない。
巻11－2647
めことかるらめ たゆとへだてや
★ 夜明けの布雲が、遠く空にかかるように
遠く離れているからこそ、逢うことも
ことばも絶えていますが、あなたとの
仲を経つと隔たっているわけではない。
巻11－2647
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