万葉歌手辻友子万葉たまゆら

万葉歌手、辻友子のブログへようこそ！ http://tomoko.ciao.jp

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2025/07/12 (Sat)

寄物陳思＞巻11－2670「真澄鏡　清き月夜の　移りなば　思ひは止まず　恋こそ益され」

★　まそかがみ　きよきつくよの　ゆつりなば

　　　　おもひはやまず　こひこそまされ

　★　真澄の鏡のように清らかな月が西に移り

　　　沈んで行ったならば、妻への思いは止まず

　　　一層恋しさがつのる事でしょう。

　　　　巻11－2670

　　真澄鏡→枕詞

[0回]

2015/02/17 (Tue) 万葉たまゆら

寄物陳思＞巻11－2669「わが背子が　振り放け見つつ　嘆くらむ　清き月夜に　雲なたなびき」

★　わがせこが　ふりさけみつつ　なげくらむ

　　　きよきつくよに　くもなたなびき

★　私の愛しいお方が、遠く振り仰いで見ながら逢えないことを

　　嘆いているであろう清らかな月にくもよ、たなびくな。

　　　巻11－2669　

　　振り放つ見つつ→遠く振り仰ぐ見ながら

　　雲なたなびき→な→禁止の意

[0回]

2015/02/17 (Tue) 万葉たまゆら

寄物陳思＞巻11－2668「二上の　隠らふ月の　惜しけども　妹が手本を　離るるこのころ」

★　ふたかみの　かくらふつきの　をしけども

　　　いもがたもとをかるるこのころ

★　二上山に隠れる月のようのに惜しいけれども

　　妻の手本を離れているこのごろです。

　　巻11－2668

　手本→共寝の手枕

[0回]

2015/02/17 (Tue) 万葉たまゆら

寄物陳思＞巻11－2667「真袖持ち　床うち払ひ　君待つと　居りし間に　月かたぶきぬ」

★　まそでもち　とこうちはらひ　きみまつと

　　をりしあひだに　つきかたぶきぬ

★　両袖で、寝床をうち払い、あなたのおいでを

　　待っている間に月は西に傾いてしまった。

　　　巻11－2667

　真袖→両袖

[0回]

2015/02/17 (Tue) 万葉たまゆら

「寄物陳思＞巻11－2666「妹が目の　見まく欲しけく　夕闇の　木の葉隠れる　月待つ如し」

★　いもがめの　みまくほしけく　

　　ゆふやみの　このはごもれる　つきまつごとし

★　妻の目を見たいと思うことは、夕闇の木の葉に

　　隠っている月の出るのを待つようなものです。

　　　巻11－2666