×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
PR
★ 石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそ見らめ 潟なしと 人こそ見らめ よしゑやし
浦はなくとも よしゑやし 潟はなくとも 鯨魚取り 海辺を指して 和多津の 荒磯の上に
か青なる 玉藻沖つ藻 朝はふる 風こそ寄せめ 夕はふる 浪こそ来寄せ 浪の共
か寄りかく寄る 玉藻なす 寄り寝し妹を 露霜の 置きてし来れば この道の 八十隈毎に
万たび かへりみすれど いや遠に 里は放りぬ いや高に 山も越え来ぬ 夏草の
思ひ萎えて 偲ふらむ 妹が門見ぬ 靡けこの山
★ いはみのうみ つののうらみを うらなしと ひとこそみらめ かたなしと ひとこそみらめ
よしゑやし うらはなくとも よしゑやし かたはなくとも いさなとり うみへをさして
にきたづの ありそのうえに かあおなる たまもおきつも あさはふる かぜこそよせめ
ゆふはふる なみこそきよせ なみのむた かよりかくよる たまもなす よりねしいもを
つゆしもの おきてしくれば このみちの やそくまごとに よろづたび かへりみすれど
いやとほに さとはさかりぬ いやたかに やまもこえきぬ なつくさの おもひしなえて
しのふらむ いもがかどみむ なびけこのやま
★ 石見の海の津野の浦には、舟を寄せるような良い浦がないと、人はみるでしょう。
藻を取る遠浅の潟もないと人はみることでしょう。
たとえ、浦がなくても、たとえ、浅瀬の藻を取る潟がなくても、よいのです。
鯨も取れる海に向けて、和多津の荒磯のほとりに 、青々とした美しい藻、朝は朝で新鮮な
空気溢れる風が吹いてきます。夕方は、美しい波が押し寄せてきます。
この波とともにゆらゆらと寄り添ってきた愛しい我が妻を、露や霜のように置いてきたので
この旅路の曲がり角毎に、何度となく、振り返って見るのですが、本当に遠くに妻のいる里を
離れてきてしまいました。高い山を越え、夏の日にあたりしなえてしまう草のように、恋しさに
心が萎えているこでしょう。心から慕うわが妻よ・・・貴女の居る家の門を見たい・・・
靡いてくれよ、この山々よ・・・
巻2-131 柿本人麻呂
久しぶりの長歌でござんす。
是非、声に出して、深くか考えず、繰り返し呼んでみてくださいね・・・
考えると、嫌になっちゃうから
浦はなくとも よしゑやし 潟はなくとも 鯨魚取り 海辺を指して 和多津の 荒磯の上に
か青なる 玉藻沖つ藻 朝はふる 風こそ寄せめ 夕はふる 浪こそ来寄せ 浪の共
か寄りかく寄る 玉藻なす 寄り寝し妹を 露霜の 置きてし来れば この道の 八十隈毎に
万たび かへりみすれど いや遠に 里は放りぬ いや高に 山も越え来ぬ 夏草の
思ひ萎えて 偲ふらむ 妹が門見ぬ 靡けこの山
★ いはみのうみ つののうらみを うらなしと ひとこそみらめ かたなしと ひとこそみらめ
よしゑやし うらはなくとも よしゑやし かたはなくとも いさなとり うみへをさして
にきたづの ありそのうえに かあおなる たまもおきつも あさはふる かぜこそよせめ
ゆふはふる なみこそきよせ なみのむた かよりかくよる たまもなす よりねしいもを
つゆしもの おきてしくれば このみちの やそくまごとに よろづたび かへりみすれど
いやとほに さとはさかりぬ いやたかに やまもこえきぬ なつくさの おもひしなえて
しのふらむ いもがかどみむ なびけこのやま
★ 石見の海の津野の浦には、舟を寄せるような良い浦がないと、人はみるでしょう。
藻を取る遠浅の潟もないと人はみることでしょう。
たとえ、浦がなくても、たとえ、浅瀬の藻を取る潟がなくても、よいのです。
鯨も取れる海に向けて、和多津の荒磯のほとりに 、青々とした美しい藻、朝は朝で新鮮な
空気溢れる風が吹いてきます。夕方は、美しい波が押し寄せてきます。
この波とともにゆらゆらと寄り添ってきた愛しい我が妻を、露や霜のように置いてきたので
この旅路の曲がり角毎に、何度となく、振り返って見るのですが、本当に遠くに妻のいる里を
離れてきてしまいました。高い山を越え、夏の日にあたりしなえてしまう草のように、恋しさに
心が萎えているこでしょう。心から慕うわが妻よ・・・貴女の居る家の門を見たい・・・
靡いてくれよ、この山々よ・・・
巻2-131 柿本人麻呂
久しぶりの長歌でござんす。
是非、声に出して、深くか考えず、繰り返し呼んでみてくださいね・・・
考えると、嫌になっちゃうから