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★ 春日の 春日の山の 高座の 三笠の山に 朝さらず 雲居たなびき 容鳥の 間なくしば鳴く
雲居なす 心いさよひ その鳥の 片恋のみに 昼はも 日のことごと 夜はも 夜のことごと
立ちて居て 思ひそ我がする 逢はぬ子ゆゑに
★ はるひを かすがのやまの たかくらの みかさのやまに あささらず くもいたなびき
かほとりの まなくしばなく くもいなす こころいさよひ そのとりの かたこひのみに
ひるはも ひのことごと よるはも よのことごと たちてゐて おもひそあがする
あはぬこゆゑに
★ 春の日も霞む春日の山の、大君の高御座(たかみくら)を覆う天蓋(てんがい)の御笠、その
三笠山には、朝はいつも雲がたなびき、容鳥(かほとり)は、絶え間なく何度と無く鳴き、
そのたなびく雲のように心はさまよい、この鳥のように片恋ばかりして、昼はひねもす、
夜は夜もすがら、立ったり座ったりして、もの思いを私はする。逢ってはくれないあの子
ゆえに・・・・・
巻3-372 山部赤人
大君・・・・とは、天皇のことで、高御座(たかみくら)は、天皇がお座りになるところです。
天皇がお座りになられるところは、天蓋(てんがい)・・・屋根のようなもの・・・があり、
御笠というので、三笠山に続けて、枕詞になっています。
長歌はとにかく、声に出して読むのが、いいですね・・・こころが穏やかになります。