あまねく国土を支配なさるわが大君、高く光り輝くわが日の皇子が、馬を並べて狩にお出かけになる
薦を刈る猟路の小野に、猪や鹿は這い拝む・・鵜こそ這い廻る・・・私たちも、猪や鹿のように、這い
拝み、鶉のように、這い廻り、畏れ多いこととして、遠く遥かな天空を見るが如く、美しき鏡のように
仰いで見ても、春草のようにいっそう慕わしいわが大君です
巻3-239 柿本朝臣人麿(あきのもとのあそみひとまろ)
この時代の天皇家への賛美の気持ちには、まだまだ戦後生まれの私はついていけないものが
ありますが、世の平定のために必要な事だったのでしょう。
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