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★ わがゆきは ひさにはあらじ いめのわだ せにはならずて ふちにしありこそ
★ 私の大宰府赴任も長くはないだろう・・・・吉野の夢のわだは変わらず深い淵のままであって
欲しい
巻3-335 師大伴卿
大伴旅人は、60歳を越えて、大宰府に赴任・・・赴任地での死を覚悟した事でしょう。
この5首には、彼がひたすら思い焦がれる古里・・・奈良、そして明日香、香具山などの歌が
詠まれています。旅人は、赴任翌年に一緒に連れてきた年若き妻を亡くしています。
余計に望郷の思いが募り、やるせない淋しさを募らせたことでしょう・・・・
60を過ぎた身で、古里から遠く離れた九州の地に左遷された旅人の寂しさ、そして、妻まで
失い、その心は計り知れないほどの深い孤独に満ち、ますます古里への思いが強くなった事で
しょう・・・・死ぬまで生きなければならない・・・なんともいえません。