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春一番が吹いたと思ったら、だまし討ちのように、気温が下がりました・・
今日は最高気温が7度ですって・・・春って、人の心と体を振り回すのですね。
自分の脳みそで考えて出した結論じゃ→などと思っていはいても、以外とその日の気分・・・
昨夜、上海バンスキングを観劇しました。
16年前にブレイクしたものを、そのままメンバーも殆ど変えずに上演されてます。
吉田日出子・・という女優さん、生で初めて見ました。
なんともいえない不思議な存在感・・・もう、おん年・・・65歳で、体型などは崩れていますが、
出演者が演奏しながら、芝居しながらってかなり楽しい・・上海のいかがわしさとジャズが流行っ
ていたよき時代から、戦中・戦後までのお話です。
芝居の最後の日出子さんの「みんな夢なのよ」という言葉は、リアルでした。
大女優さんから全員ロビーに出て、テーブルみたいなちっちゃな台の上に立って、
(りんごの木の下で)と(ウエルカム上海)を生バンドで歌ったサービス精神にびっくり!!
お客は全く帰らず、6時から10時まで続きました。
いや~役者さんって凄い!!と、思わせられました。プロ根性・芸人・・・やっぱり、凄い
また、最近のやたらテンポの速い芝居でなく、じっくりもあり、手拍子も有り、久しぶりに良いもの
見ました。
★ あわじの のしまのさきの はまかぜに いもがむすびし ひもふきかえす
★ 妻が旅立ちの時に、無事に再会することを祈って結んだ羽織の紐が、淡路の野島の岬の浜風
に、「無事ですか・あなたを想っています」という心を載せて吹き返すことです。
巻3-251 柿本人麻呂
今は昔、その当時は、旅立つ事は、死をも覚悟する事であったから、夫婦も恋人も下着を交換し
合ったり、お互いの最も大切なものを交換し合ったりしたのです。
今でも、大好きな人が忘れていったマフラーをその人と思って抱きしめたりするシーンが
ドラマなどでありますよね。そういう気持ちってみんな持っていると思います。
また、結ぶ・・・というのは特別な意味合いがありました。
やはり、愛する人と結ばれる・・・というように、現代でも生きている大和言葉の一つですね・・・
夫と妻は、恋人同士は、肉体は離れていても、心は結ばれていて解かれる事はない・・・
その思いが風に載って、通じてくる・・・きっと、妻も風に吹かれながら、同じ思いでいることだろう
★ あらたへの ふじえのうらに すずきつる あまとかみらむ たびいくわれを
★ 粗い布を織る藤江の浦で、鱸を釣る漁師と見るのだろうか・・・旅する私の事を・・・・
巻3-252 柿本人麻呂
旅の疲れが見た目にも心や体にも出てきたのでしょうか・・・旅をする自分の、やつれた姿を
人は何と見るだろう・・・「あまとかみらむ」という表現は、「あまとやみらむ」とも違います。
前半は「どのようにみえるんだろう」という、どうでもいいようないいようのない疲れを感じますが、
「あまとやみらむ」だと、どのように見えるだろう・・きっと、やつれ果てて見えるのだろう・・・という
感じになります。
主体的でない表現が旅の疲れや心の寂寞感をさらに、募らせます。