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娘は家を出た・・・と言っても、其のころは殆ど家にいなかったけれど・・・
其のころの事は断片式にしか覚えていない。最初は、向こうのお母さんと同居していた
のだが、いつごろからか、おんぼろアパートの一階で二人は生活を
始めた。娘はいつのまに覚えたのか料理を作り、彼は働きにでた。
傍若無人に10代を過ごした二人の生活。覚えているのは、玄関を開けた土間に
冷蔵庫が置いてあり、隙間風がヒューヒューと吹き込むような部屋だった事。
馬鹿なことばかりするから・・・こんな目にあって・・・と思っていた。
娘は人生の中で始めてそういう家に住んだのだ。
ところが、意外に、悲壮感もなく、友人たちがなんやかや見繕って、
家電も揃っていた。
私は、何とか主人の承諾を得る思案を始め、其の傍ら、食べ物や何やかにや
心配で車で何度も届けた。
娘のおなかは日増しに大きくなる。
其のころの事は断片式にしか覚えていない。最初は、向こうのお母さんと同居していた
のだが、いつごろからか、おんぼろアパートの一階で二人は生活を
始めた。娘はいつのまに覚えたのか料理を作り、彼は働きにでた。
傍若無人に10代を過ごした二人の生活。覚えているのは、玄関を開けた土間に
冷蔵庫が置いてあり、隙間風がヒューヒューと吹き込むような部屋だった事。
馬鹿なことばかりするから・・・こんな目にあって・・・と思っていた。
娘は人生の中で始めてそういう家に住んだのだ。
ところが、意外に、悲壮感もなく、友人たちがなんやかや見繕って、
家電も揃っていた。
私は、何とか主人の承諾を得る思案を始め、其の傍ら、食べ物や何やかにや
心配で車で何度も届けた。
娘のおなかは日増しに大きくなる。
次は、父親と言う難関である。
娘が生みたいと言っている、其の娘は13の年から、さまざまな苦労を重ねてきた。
今ここで、無理やりに堕胎させることは、彼女を否定することになると思った。
そうしたら、彼女は自分の人生を取り戻せなくなるかもしれない・・・・
私にだって、人並みに世間体もあり、大学まで進むのは当たり前と言う環境で
育ってきた。見栄もあれば、体裁もあった・・・決断はしたものの、悩んだ。
父親は男だし、しかも九州男児の封建的な家庭で育っている。
今までの彼女だって、とんでもないことなのに、更にこれは、「家」に関わる
問題であり、彼の社会的な立場もある。
当然ながら、反対された。17と20の見通しも何も持たない、若造である。
彼女の反抗心はすさまじく「一人でも、育てる」と、大声で叫び、父親は「それなら
勘当だ」と言った。
娘が生みたいと言っている、其の娘は13の年から、さまざまな苦労を重ねてきた。
今ここで、無理やりに堕胎させることは、彼女を否定することになると思った。
そうしたら、彼女は自分の人生を取り戻せなくなるかもしれない・・・・
私にだって、人並みに世間体もあり、大学まで進むのは当たり前と言う環境で
育ってきた。見栄もあれば、体裁もあった・・・決断はしたものの、悩んだ。
父親は男だし、しかも九州男児の封建的な家庭で育っている。
今までの彼女だって、とんでもないことなのに、更にこれは、「家」に関わる
問題であり、彼の社会的な立場もある。
当然ながら、反対された。17と20の見通しも何も持たない、若造である。
彼女の反抗心はすさまじく「一人でも、育てる」と、大声で叫び、父親は「それなら
勘当だ」と言った。