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★ いろにいでて こひばひとみて しりぬべし
こころのうちの こもりづまはも
★ 素振りに出して恋をしたなら、人は見て知ってしまうに
ちがいない。わたしの心の中で密かに思うあの子の事を
巻11－2565
こころのうちの こもりづまはも
★ 素振りに出して恋をしたなら、人は見て知ってしまうに
ちがいない。わたしの心の中で密かに思うあの子の事を
巻11－2565
[0回]
★ はなぐはし あしかきごしに ただひとめ
あひみしこゆゑ ちたびなげきつ
★ 花の美しい葦の垣根越しに、たった一目見た
あの子のために、千度も嘆いたことです。
巻11－2565
「くはし」→美しい
あひみしこゆゑ ちたびなげきつ
★ 花の美しい葦の垣根越しに、たった一目見た
あの子のために、千度も嘆いたことです。
巻11－2565
「くはし」→美しい
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★ ぬばたまの いもがくろかみ こよひもか
わがなきとこに なびけてぬらむ
★ ぬばたまの妻の黒髪を、今夜もまた私が居ない
床に靡かせて寝ているのだろうか？
巻11－2564
ぬばたまの→枕詞
わがなきとこに なびけてぬらむ
★ ぬばたまの妻の黒髪を、今夜もまた私が居ない
床に靡かせて寝ているのだろうか？
巻11－2564
ぬばたまの→枕詞
[0回]
★ ひとめもる きみがまにまに われさへに
はやくおきつつ ものすそぬれぬ
★ 人目を伺いつつ帰るあなたに従って 私も早く
起きて、裳の裾が露に濡れたことです。
巻11－2563
「守る」→様子をうかがうの意
まにまに→あなたの行いのままに、朝帰りする男に従って
はやくおきつつ ものすそぬれぬ
★ 人目を伺いつつ帰るあなたに従って 私も早く
起きて、裳の裾が露に濡れたことです。
巻11－2563
「守る」→様子をうかがうの意
まにまに→あなたの行いのままに、朝帰りする男に従って
[0回]
★ さとびとの ことよせつまを
あらがきの よそにやあがみむ にくくあらなくに
★ 里の人が、噂に私の妻だと言い立てるその人を
荒垣の外ながらに私を見るのだろうか？
憎くなどないのに
巻11－2562
言寄妻→言葉で関係づけるの意
荒垣の→ 枕詞
あらがきの よそにやあがみむ にくくあらなくに
★ 里の人が、噂に私の妻だと言い立てるその人を
荒垣の外ながらに私を見るのだろうか？
憎くなどないのに
巻11－2562
言寄妻→言葉で関係づけるの意
荒垣の→ 枕詞
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