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★ うつつには ただにはあはね
いめにだに あふとみえこそ わがこふらくに
★ 現実には、直接に逢うことはないけれど、夢にだけでも
逢って見えて欲しい。わたしはこんなに恋しているのに
巻12－2850 柿本人麻呂歌集
いめにだに あふとみえこそ わがこふらくに
★ 現実には、直接に逢うことはないけれど、夢にだけでも
逢って見えて欲しい。わたしはこんなに恋しているのに
巻12－2850 柿本人麻呂歌集
[0回]
★ ぬばたまの そのいめにだに みえつぐや
そでふるひなく われはこふるを
★ 漆黒の夜の夢にだけでも、私は見え続けて
いるのだろうか。袖の涙は乾く間もなく
私は恋しているのに
巻10－2849 柿本人麻呂歌集
・ぬばたまの→枕詞
そでふるひなく われはこふるを
★ 漆黒の夜の夢にだけでも、私は見え続けて
いるのだろうか。袖の涙は乾く間もなく
私は恋しているのに
巻10－2849 柿本人麻呂歌集
・ぬばたまの→枕詞
[0回]
★ ただにあはず あるがうべなり
ゆめにだに なにしかひとの ことのしげけむ
★ 直接お会いできないのは、もっともなことだと思います。
しかし、夢にまでどうして人の噂がうるさいのでしょう。
巻12－2848 柿本人麻呂歌集
・うべなり→納得がいく
ゆめにだに なにしかひとの ことのしげけむ
★ 直接お会いできないのは、もっともなことだと思います。
しかし、夢にまでどうして人の噂がうるさいのでしょう。
巻12－2848 柿本人麻呂歌集
・うべなり→納得がいく
[0回]
★ のちもあはむ わになこひそと いもはいへど
こふるあひだに としはへにつつ
★ 「後で逢いましょう。だから、私に恋して
苦しまないで」と、あの子は言うけれど、恋している
間に年はどんどん過ぎていって
巻12－2874 垣本人麻呂歌集
・な～そ→禁止の意
こふるあひだに としはへにつつ
★ 「後で逢いましょう。だから、私に恋して
苦しまないで」と、あの子は言うけれど、恋している
間に年はどんどん過ぎていって
巻12－2874 垣本人麻呂歌集
・な～そ→禁止の意
[0回]
★ よるもねじ やすくもあらず
しろたへの ころももぬかじ ただにあふまでに
★ 夜も寝ず、心も安らかでなく、白栳の衣も脱ぎません。
あなたにじかに逢うまでは」
巻12－2846 柿本人麻呂歌集
・白栳の→枕詞
しろたへの ころももぬかじ ただにあふまでに
★ 夜も寝ず、心も安らかでなく、白栳の衣も脱ぎません。
あなたにじかに逢うまでは」
巻12－2846 柿本人麻呂歌集
・白栳の→枕詞
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