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★ 高見座 天の日つぎと 天皇の
神の命も 聞し食す 国のまほたに
山をしも さはに多みと 百鳥の
来居て鳴く声 春されば 聞きの愛しみと
いづれをか 別きてしのはむ 卯の花の
咲く月立てば めづらしく 鳴くほととぎす
菖蒲草 玉貫くまでに 昼暮らし
夜渡し聞けど 聞くごとに こころうづきて
うち嘆き あはれの鳥と 言はぬ時なし
★ たかみくら あまのひつぎと すめろきの
かみのみことの きこしをす くにのまほらに
やまをしも さはにおおみと ももとりの
きゐてなくこえ はるされば ききのかなしも
いづれをか わきてしのはむ うのはなの
さきつきたてば めづらしく なくほととぎす
あやめぐさ たまぬくまでに ひるくらし
よわたしきけど きくごとに こころつごきて
うちなげき あはれのとりと いはぬときはなし
★高御座にあって、天日もうけつぐ物として、天皇
たる神の命がお治めになっている国、この秀れた国土には
山があちこちに多いので、いろいろな鳥がやって来て鳴く
その声は春になると聞いていてかわいい事よ。どの声が
いいというのではないが、中でも卯の花の咲く月になると
愛らしく鳴くほととぎすは、菖蒲草を 薬玉に通す五月まで
昼は一日中、夜は一晩中聞いていても聞くたびに心がうごいて
感嘆し興つきない鳥だといわない時はない。
大友家持
巻19-8089
神の命も 聞し食す 国のまほたに
山をしも さはに多みと 百鳥の
来居て鳴く声 春されば 聞きの愛しみと
いづれをか 別きてしのはむ 卯の花の
咲く月立てば めづらしく 鳴くほととぎす
菖蒲草 玉貫くまでに 昼暮らし
夜渡し聞けど 聞くごとに こころうづきて
うち嘆き あはれの鳥と 言はぬ時なし
★ たかみくら あまのひつぎと すめろきの
かみのみことの きこしをす くにのまほらに
やまをしも さはにおおみと ももとりの
きゐてなくこえ はるされば ききのかなしも
いづれをか わきてしのはむ うのはなの
さきつきたてば めづらしく なくほととぎす
あやめぐさ たまぬくまでに ひるくらし
よわたしきけど きくごとに こころつごきて
うちなげき あはれのとりと いはぬときはなし
★高御座にあって、天日もうけつぐ物として、天皇
たる神の命がお治めになっている国、この秀れた国土には
山があちこちに多いので、いろいろな鳥がやって来て鳴く
その声は春になると聞いていてかわいい事よ。どの声が
いいというのではないが、中でも卯の花の咲く月になると
愛らしく鳴くほととぎすは、菖蒲草を 薬玉に通す五月まで
昼は一日中、夜は一晩中聞いていても聞くたびに心がうごいて
感嘆し興つきない鳥だといわない時はない。
大友家持
巻19-8089