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★ 草枕 旅の憂へを 慰もる 事もあはれと
筑波嶺に 登りて見れば 尾花散る 師付くの田居に
雁がねも 寒く来鳴き 新治の 鳥羽の淡海 秋風に
白波立ちぬ 筑波嶺の よけくを見れば 長きけに
思ひ積み来し 憂へは息みぬ
★ くさまくら たびのうれへを なぐさもる こともあはれと
つくはねに のぼりてみれば をばなちる しつくのたゐに
かりがねも さむくきなきぬ にひばりを とばのあふみも
あきかぜに しらなみたちぬ つくばねの よけくもみれば
ながきけに おもひつみこし うれへはやみぬ
★ 草を枕の旅のつらさもなおることがあるかと筑波嶺に登って
見ると ススキの穂が散る師付の田には 雁も寒々と来ては
鳴いていた。新しく懇いた鳥羽の湖も秋風に白波が立っていた。
筑波嶺のよい眺めを見ると 長い日々を物思いの中に重ねて来た
つらさもいえたこです。
巻9-1757 高橋虫麻呂
・草枕→枕詞
筑波嶺に 登りて見れば 尾花散る 師付くの田居に
雁がねも 寒く来鳴き 新治の 鳥羽の淡海 秋風に
白波立ちぬ 筑波嶺の よけくを見れば 長きけに
思ひ積み来し 憂へは息みぬ
★ くさまくら たびのうれへを なぐさもる こともあはれと
つくはねに のぼりてみれば をばなちる しつくのたゐに
かりがねも さむくきなきぬ にひばりを とばのあふみも
あきかぜに しらなみたちぬ つくばねの よけくもみれば
ながきけに おもひつみこし うれへはやみぬ
★ 草を枕の旅のつらさもなおることがあるかと筑波嶺に登って
見ると ススキの穂が散る師付の田には 雁も寒々と来ては
鳴いていた。新しく懇いた鳥羽の湖も秋風に白波が立っていた。
筑波嶺のよい眺めを見ると 長い日々を物思いの中に重ねて来た
つらさもいえたこです。
巻9-1757 高橋虫麻呂
・草枕→枕詞