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★ 大君の 命畏み 見れど飽かぬ
奈良山越えて 真木積む泉の川の
速き瀬を 見つつ渡りて 竿さし渡り
近江道の 相坂山に 手向けして
わが越え行けば 楽浪の 志賀の韓崎
幸くあらば また還り見む 道の隅
八十隅毎に 嘆きつつ わが過ぎ行けば
わが過ぎ行けば いや遠に 里離り来ぬ
いや高に 山も越え来ぬ 剣刀 鞘ゆ抜き出でて
伊香胡山 如何にかわが為む 行方知らずて
★ おおきみの いのちかしこみ みれどあかぬ
ならやまこえて まきつむいずみのかわの
はやきせを みつつわたりて さおさしわたり
あふみみちの あふさかやまに たむけして
わがこえゆけば ささなみの しがのからさき
さきくあらば またかへりつむ みちのくま
やそくまごとに なげきつつ わがすぎゆけば
いやたかに やまもこえきぬ つるぎたち さやゆいでて
いかこやま いかにかわがせむ ゆくえしらずて
★ 大君の御命令をかしこんで、いくらでも見飽きない奈良山を
真木を積み流す泉の川の急流のを竿して渡り、いつ早ぶる
宇治の渡し場の、流れの早い瀬を見ながら渡って
、近江道の相坂山に手向けをして越えていくと、楽浪の
志賀の韓崎よ、幸に無事ならばまた帰りにみよう。
道の角の多くの角ごとに嘆きつつ過ぎて行くと、一層
遠く里は離れて来ます。ますます高く山も越えて来た。
ますます高く山も越えて来ます。剣太刀を鞘から抜き出して
い撃ける伊香胡山、どのように、私は越えよう。
行方も知らず
巻13-3240
奈良山越えて 真木積む泉の川の
速き瀬を 見つつ渡りて 竿さし渡り
近江道の 相坂山に 手向けして
わが越え行けば 楽浪の 志賀の韓崎
幸くあらば また還り見む 道の隅
八十隅毎に 嘆きつつ わが過ぎ行けば
わが過ぎ行けば いや遠に 里離り来ぬ
いや高に 山も越え来ぬ 剣刀 鞘ゆ抜き出でて
伊香胡山 如何にかわが為む 行方知らずて
★ おおきみの いのちかしこみ みれどあかぬ
ならやまこえて まきつむいずみのかわの
はやきせを みつつわたりて さおさしわたり
あふみみちの あふさかやまに たむけして
わがこえゆけば ささなみの しがのからさき
さきくあらば またかへりつむ みちのくま
やそくまごとに なげきつつ わがすぎゆけば
いやたかに やまもこえきぬ つるぎたち さやゆいでて
いかこやま いかにかわがせむ ゆくえしらずて
★ 大君の御命令をかしこんで、いくらでも見飽きない奈良山を
真木を積み流す泉の川の急流のを竿して渡り、いつ早ぶる
宇治の渡し場の、流れの早い瀬を見ながら渡って
、近江道の相坂山に手向けをして越えていくと、楽浪の
志賀の韓崎よ、幸に無事ならばまた帰りにみよう。
道の角の多くの角ごとに嘆きつつ過ぎて行くと、一層
遠く里は離れて来ます。ますます高く山も越えて来た。
ますます高く山も越えて来ます。剣太刀を鞘から抜き出して
い撃ける伊香胡山、どのように、私は越えよう。
行方も知らず
巻13-3240