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★ 隠口の 泊瀬の川の 上つ神
鵜を 八頭潜け 下つ瀬に
鵜を八頭潜け 上つ瀬に
年魚を食はしめ 下つ瀬に
鮎を食はしめ 麗し妹に
鮎を惜しみ 投ぐる箭の
遠離り居て 思ふそら
安けなくに 嘆くそら
安けなくに 衣こそば
それ破れぬれば 継ぎつつも
またも合ふと言うへ
玉こそは 緒の絶え塗れば
括りつつ またも合ふ意へ
玉こそは 緒の絶えぬれば
括りつつ またも合ふと意へ
またも逢えぬものは 妻にしありけり
★ こもりくの はつせのかわの
かみつせに うをやつかづけ
しもつせに うをやつかづけ
かみつせに あゆをくはしめ
しもつせの あゆをくはしめ
うるわしいもに あゆををしみ
なぐるさまの とほざかりて
おもふそら やすけなくに
なげくそら やすけなくに
きぬこそば それやぶれぬれば
つぎつつも またもあふといへ
たまこそは をのたえぬれば
くくりつつ またもいふといへ
またもあはぬものは つまにしありけり
★ 隠国の泊瀬の川の、上流の瀬に鵜を
たくさんもぐらせ、下流の瀬に鮎を
くわえさせ、くわしー美しい妻のために
鮎を大切にする、そんないとしい妻から
遠く射る箭のように 遠く離れていて、
物を思う身を安らかなく、嘆く身を
穏やかではないのに 衣こそは
さあ、破れてしまっても継いでまた
合うという、玉こそは紐が切れても
しばってまた合うと言う。
だのにふたたび逢えないものは
妻なのだなあ
巻13-3330
鵜を 八頭潜け 下つ瀬に
鵜を八頭潜け 上つ瀬に
年魚を食はしめ 下つ瀬に
鮎を食はしめ 麗し妹に
鮎を惜しみ 投ぐる箭の
遠離り居て 思ふそら
安けなくに 嘆くそら
安けなくに 衣こそば
それ破れぬれば 継ぎつつも
またも合ふと言うへ
玉こそは 緒の絶え塗れば
括りつつ またも合ふ意へ
玉こそは 緒の絶えぬれば
括りつつ またも合ふと意へ
またも逢えぬものは 妻にしありけり
★ こもりくの はつせのかわの
かみつせに うをやつかづけ
しもつせに うをやつかづけ
かみつせに あゆをくはしめ
しもつせの あゆをくはしめ
うるわしいもに あゆををしみ
なぐるさまの とほざかりて
おもふそら やすけなくに
なげくそら やすけなくに
きぬこそば それやぶれぬれば
つぎつつも またもあふといへ
たまこそは をのたえぬれば
くくりつつ またもいふといへ
またもあはぬものは つまにしありけり
★ 隠国の泊瀬の川の、上流の瀬に鵜を
たくさんもぐらせ、下流の瀬に鮎を
くわえさせ、くわしー美しい妻のために
鮎を大切にする、そんないとしい妻から
遠く射る箭のように 遠く離れていて、
物を思う身を安らかなく、嘆く身を
穏やかではないのに 衣こそは
さあ、破れてしまっても継いでまた
合うという、玉こそは紐が切れても
しばってまた合うと言う。
だのにふたたび逢えないものは
妻なのだなあ
巻13-3330