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★ 磯城島の 大和の国の いかさまに
思ほしめせか つれも無き 城上に
大殿を 仕へ奉りて 殿隠り
隠り坐せば 朝には 召して
使はし 夕には 召して
使はししつかはしし 舎人の子らは
行く鳥の 群がりて持ち あり待てど
召し賜ねば 剣刀 磨ぎし心を
天雲に 思うひはぶらし 展転び
ひづち泣けども 飽き足らぬかも
★ しきしまの やまとのくにに いかさまに
おもほしせめか つれもなき きじょうに
だいでんを つかへまつりて でんこもり
かくりざせば あしたには めして
つかはし ゆふには めして
つかはししつかはしし とねりのこらは
いくとりの むらがりもちて ありまてど
めしたまわねば つるぎたち とぎしこころを
あまぐもに おもうひは てんころび
ひづちなけども あきたらぬかも
★ 磯城島の大和の国に、どうお考えになったか、
何のゆかりもない城上に、宮として御殿の
お作り申し上げ殿ごもりにいらっしゃるので
朝にもお召し使になり、夕べにもお召し使い
になり、お使いになった舎人の者たちの
空飛ぶ鳥のように群がって待ち、待ち続ける
お召しにならないので、剣太刀のように
磨いた利心を、今は天雲の彼方に散らし
捨てて、身もだえして涙に泣き濡れる
けれども、なお心は休まらないよ
巻13-3326
思ほしめせか つれも無き 城上に
大殿を 仕へ奉りて 殿隠り
隠り坐せば 朝には 召して
使はし 夕には 召して
使はししつかはしし 舎人の子らは
行く鳥の 群がりて持ち あり待てど
召し賜ねば 剣刀 磨ぎし心を
天雲に 思うひはぶらし 展転び
ひづち泣けども 飽き足らぬかも
★ しきしまの やまとのくにに いかさまに
おもほしせめか つれもなき きじょうに
だいでんを つかへまつりて でんこもり
かくりざせば あしたには めして
つかはし ゆふには めして
つかはししつかはしし とねりのこらは
いくとりの むらがりもちて ありまてど
めしたまわねば つるぎたち とぎしこころを
あまぐもに おもうひは てんころび
ひづちなけども あきたらぬかも
★ 磯城島の大和の国に、どうお考えになったか、
何のゆかりもない城上に、宮として御殿の
お作り申し上げ殿ごもりにいらっしゃるので
朝にもお召し使になり、夕べにもお召し使い
になり、お使いになった舎人の者たちの
空飛ぶ鳥のように群がって待ち、待ち続ける
お召しにならないので、剣太刀のように
磨いた利心を、今は天雲の彼方に散らし
捨てて、身もだえして涙に泣き濡れる
けれども、なお心は休まらないよ
巻13-3326