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★ いへにあれば いもがてまかむ くさまくら たびにこやせる このたびとあはれ
★ 家にいたならば、 愛する妻が手枕をしてくれたであろうに・・・旅先で草を枕に死して
臥せているこの旅人よ・・・なんといたわしい・・・・
巻3-415 上宮聖徳太子(かみつみやのしやうとこのみこ)
日本書紀から)
級(しな)照る 片岡山に 飯(いひ)に飢(ゑ)て 臥せる その旅人あはれ 親なしに
汝(なれ)生(な)りけめや 刺(さす)竹の 君はや無き 飯(いひ)に飢(ゑ)て
臥せる その旅人あはれ
いよいよ、挽歌です。
死についての歌です。日本人は死から離れすぎました。死について・・・・万葉を通して
観ていきたいと思います。
最初の和歌は聖徳太子の歌です。昔は、旅人の死体など、珍しくなかったでしょう。
それだけ、旅は苦しく、死は身近なものであったでしょう。