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★ 衣手は 常陸の国に 二並ぶ 筑波の山を 見まく欲り
君に来ませりと 熱けくに 汗かきなけ 木の根を取り
うそむき登り 峯の上を 君に見すれば 男の神も
許し賜ひ 女の神も ちはひ給ひて 時となく 雲居に雨降る
筑波嶺を 清やかに照らし いふかりし 国のま秀らを
委曲に 示し賜へば 歓しみと 紐の緒を解きて 家の如
解けてそ遊ぶ うち靡く 春見ましゆは 夏草の 茂くはあれど
今日の楽しさ
★ ころもでに ひたちのくにに ふたならぶ つくはのやまを
みまくほり きみにきませりと あつけくに あせかきなけ
このねとり うそむきのぼり をのうへの きみにみすれば
をのかみを ゆるしたまひ めのかみも ちはひたまひて
ときとなく くもいあめふる つくはねを さやかにてらし
いふかりし くにのまほらを つばらかに しめしたまへば
うれしみと ひものをときて いへのごと とけてそあそぶ
うちなびく はるみましゆは なつくさの しげくはあれど
けふのたのしさ
★ 衣手を ひたす常陸に 二山が並び筑波の山を見たいと欲して
あなたがいらっしゃったので、暑い日を 汗を掻き辛い思いを
しつつ、木の根にすがっては息づき登り 頂上をあなたに
みせると、 男岳もの神もお許しなさり 、女岳の神も加護を
くださって ふつうならいつも雲がかり雨の降る筑波の山を
今日晴ればれと照らし 今まで十分に見ることもなかった
国のすぐれた様子をはっきりとお示しくださったので、嬉しく
思って衣の紐を解いて、家にいるように心も解けて遊んだ。
霞こめる春に眺めるのもよいでしょうが、夏草が茂ってはいても
春の野遊びにもまして 今日は楽しいことです
巻9-1753 高橋虫麻呂
君に来ませりと 熱けくに 汗かきなけ 木の根を取り
うそむき登り 峯の上を 君に見すれば 男の神も
許し賜ひ 女の神も ちはひ給ひて 時となく 雲居に雨降る
筑波嶺を 清やかに照らし いふかりし 国のま秀らを
委曲に 示し賜へば 歓しみと 紐の緒を解きて 家の如
解けてそ遊ぶ うち靡く 春見ましゆは 夏草の 茂くはあれど
今日の楽しさ
★ ころもでに ひたちのくにに ふたならぶ つくはのやまを
みまくほり きみにきませりと あつけくに あせかきなけ
このねとり うそむきのぼり をのうへの きみにみすれば
をのかみを ゆるしたまひ めのかみも ちはひたまひて
ときとなく くもいあめふる つくはねを さやかにてらし
いふかりし くにのまほらを つばらかに しめしたまへば
うれしみと ひものをときて いへのごと とけてそあそぶ
うちなびく はるみましゆは なつくさの しげくはあれど
けふのたのしさ
★ 衣手を ひたす常陸に 二山が並び筑波の山を見たいと欲して
あなたがいらっしゃったので、暑い日を 汗を掻き辛い思いを
しつつ、木の根にすがっては息づき登り 頂上をあなたに
みせると、 男岳もの神もお許しなさり 、女岳の神も加護を
くださって ふつうならいつも雲がかり雨の降る筑波の山を
今日晴ればれと照らし 今まで十分に見ることもなかった
国のすぐれた様子をはっきりとお示しくださったので、嬉しく
思って衣の紐を解いて、家にいるように心も解けて遊んだ。
霞こめる春に眺めるのもよいでしょうが、夏草が茂ってはいても
春の野遊びにもまして 今日は楽しいことです
巻9-1753 高橋虫麻呂
★ 島山を い行き廻れる 川副ひの 丘辺の道ゆ
昨日こそ わが越え来しか 一夜のみ 寝たりしからに
峯の上に 桜の花は 滝の瀬ゆ 激ちて流る 君が見む
その日までには 山下の 風な吹きそと うち越えて
名に負へる社に 風祭せな
★ しまやまを いゆきめぐれる かはぞひの おかへのみちゆ
きのふこそ わがこえしか ひとよのみ ねたりしからに
をのうへの さくらのはなは たぎはせゆ たぎちてながる
きみがみむ そのひまでには やまおろしの かぜなふきそと
うちこえて なにおへるもりに かぜまつりせな
★ 島山をめぐって流れる川にそった丘べの道を通って、昨日こそ
私は越えて来ました。たった一晩寝ただけだのに、峯の上で桜の花は
激流に瀬をもまれながら 流れて行く。君が見るだろうその日までには
山おろしの風よ吹くなと、山道を越して、風の神を何もつ 龍田の杜に
至り、風祭りを名に持つ龍田の杜に到り、風祭りをしたいことです
巻9ー1751 高橋虫麻呂
昨日こそ わが越え来しか 一夜のみ 寝たりしからに
峯の上に 桜の花は 滝の瀬ゆ 激ちて流る 君が見む
その日までには 山下の 風な吹きそと うち越えて
名に負へる社に 風祭せな
★ しまやまを いゆきめぐれる かはぞひの おかへのみちゆ
きのふこそ わがこえしか ひとよのみ ねたりしからに
をのうへの さくらのはなは たぎはせゆ たぎちてながる
きみがみむ そのひまでには やまおろしの かぜなふきそと
うちこえて なにおへるもりに かぜまつりせな
★ 島山をめぐって流れる川にそった丘べの道を通って、昨日こそ
私は越えて来ました。たった一晩寝ただけだのに、峯の上で桜の花は
激流に瀬をもまれながら 流れて行く。君が見るだろうその日までには
山おろしの風よ吹くなと、山道を越して、風の神を何もつ 龍田の杜に
至り、風祭りを名に持つ龍田の杜に到り、風祭りをしたいことです
巻9ー1751 高橋虫麻呂