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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ たかひかる わがひのみこの よろずよに くにしらさまし しまのみやはも

★ 高く輝く、わが日の皇子が、永く国土をお治めになって欲しかった島の宮よ・・・

                                     巻2-171  宮の舎人(みやのとねり)
島の宮 勾の池の 放ち鳥 人目に恋ひて 池に潜かず
お友やん (2009年11月25日 23:48) | コメント(0) | トラックバック(0)

★ しまのみや まがりのいけの はなちどり ひとめにこひて いけにかづかず

★ 島の宮の勾の池の、放ち鳥は 人の目を恋しがって池に潜ろうともしない


                                       巻2-170  柿本人麻呂

草壁皇子への挽歌です。

草壁皇子が住んでいた家の池に放っている鳥たちに例えて、草壁皇子がこの世を去った悲しみを

詠ったものです。しばらく、挽歌が続きます。

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★ しまのみや うへのいけなる はなちどり あらびないきそ きみいまさずとも

★ 島の宮の上の放ち鳥よ、すさんでいっては駄目です・・ご主人がいらっしゃらなくとも・・・・

                                      巻2-172  宮の舎人(みやのとねり)

挽歌が続きます。

日並皇子のお住みなっていらした御殿の、お庭の池に放している、遠くに飛ばぬように少し

羽を切られている鳥のことを放ち鳥といいます。大切に飼われていた放ち鳥が、野生化して

荒れていく様に、皇子を失った自分の心を投影しているかのようです。

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★ たかひかる わがひのみこの いましせば しまのみかどは あれずあらましを

★ 高く輝く、わが日の御子が、ご存命であったならば、島の御殿はこのように荒れ果てては

   いなかったであろうものを・・・・・

                                        巻2-173  宮の舎人(みやのとねり)

巻2-171 からは、皇子尊(みこのみこと)の宮の舎人(みやのとねり)らの慟(かな)しび傷みて

作れる歌・・・・とあります。

皇子に仕えていた、官人たちが作ったとありますが、柿本人麻呂説もあるようです。

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★ ひさかたの あめみるごとく あおぎみし みこのみかどの あれまくをしも

★ 遥か天空を見るように仰ぎ見た皇子の御殿が荒れていくだろうことが惜しまれることです

                                            巻2-168  柿本人麻呂
天地の 初めの時 ひさかたの 天の河原に 八百万 千万神の・・・・

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★ あかねさす ひはてらせれど ぬばたまの よわたるつきの かくらくおしも

★ あかね色をおびて、太陽は光り輝いているけれど、皇子はぬばたまの黒々とした夜空を渡る

  月のように隠れてしまいました・・・惜しい事です。

                                   

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