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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ 天地の 分かれし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 富士の高嶺を 天の原 振り放け見れば

  渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲の い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける

  語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は


★ あめつちの わかれしときゆ かむさびて たかくたふとき するがなる ふじのたかねを

  あまのはら ふりさけみれば わたるひの かげもかくらひ てるつきの ひかりもみえず

  しらくもの いゆきはばかり ときじくそ ゆきはふりける かたりつぎ いひつぎゆかむ

  ふじのたかねは

                       巻3-317  山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)


★ 天と地が初めて分かれた時から、神々しく貴い駿河の富士山を、天空はるか遠くまで

  振り仰いで見ると、空を渡る太陽の光も、富士山に隠れて、照る月の光も見えないほどである。

  白雲も行く手をさえぎられ、いつも雪が降っている。

  いつまでも語り継ぎ、言い継いで行こう・・・この神々しく美しい富士の山の事を・・・・

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★ みよしのの たきのしらなみ しらねども かたりしつげば いにしへおもほゆ

★ 見る価値のある吉野の美しい滝に立つ白波・・・・白波の言葉にかけて、知らないのですが、

  人々が語り継いでいった、昔の神話が思われることです。

                          巻3-313  土理宣令(とりのせんりゃう)

滝から落ちる水で立つ美しい白波を見ていると、私は実際に昔にいたわけではないので、

知らないしらなみにかけている)のですが、その風景をみているだけで、

人々が語り継いでいった、天武天皇のお話などが忍ばれ思われることです。

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★ さざれなみ いそこしぢなる のとせがわ おとのさやけさ たぎつせごとに

★ さざなみが磯を越していく・・・・越道の能登瀬川の川の音色の清らかさよ・・・水が岩と

   ぶつかり合うごとに立つ音の・・・・

                           巻3-314  波多朝臣小足(はたのあそみおたり)

名前と自然の様子を音でかけて詠まれる事が多いですね・・・

前首の白波~知らないやさざれ波が越す~越道などなど・・・・おん(音)おかけて楽しみながら

また、歌としての意味も含めながら詠んでいます。知的な遊びですね。

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何故だろう・・・万葉の長歌がでると、声に出して読みたくなり、また声に出して読むと心がす~っと

落ち着いてくる。理屈ではない何かがある・・・と思う。

いらいらするとき、落ち着かない時、落ち込んで居るとき、みなさまにおすすめします。

どの長歌でもよいですから、声に出して読んでみてください。

気持ちよいですよ・・・

何やら、よくわからない念仏やお経より良いと私はおもうのだけれど・・・・みなさまは、どう思われ

ますか?

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★  み吉野の 吉野の宮は 山からし 貴くあらし 川からし さやけくあらし 天地と 長く久しく

    万代に 改らずあらむ 幸しの宮

★  みよしのの よしののみやは やまからし とふとくあらし かわからし さやけくあらし 

   あめつちと ながくひさしく よろずよに かはらずあらむ いでましのみや

                  巻 3-315  中納言大伴卿(ちゅうなごんおおとものまへつきみ)

★ み吉野の吉野の宮は 貴い山らしい。また。その川は 清らかであるらしい。天地と共に、

  長く久しく万代まで変わらずにあるだろう。 大君のおでましになる宮は・・・・

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