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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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今年の10月は、タイ、チェンマイの追悼慰霊・衣服支援と日本の歌第4回コンサートに出演。

また、スペイン出身でフランスにお城を持ち、ニューヨークに教会を持つという

なんだか凄い現代アート作家のAngel Orennsannzと、飲んでいるうちに意気投合して

スペイン大使館で彼の絵の展示と共に万葉集を歌うことになりました・・・うれぴ~わくわく・・・

着物で決めてやるぞ~勿論、歌はばっちりにね・・・藤岡さん、頑張るけんね!!

6月7月にも元町山手のイギリス館にて歌いま~す。なんだか、少しずつ広がって嬉しい・・・・

舞台が私の一番大切な現場・・・・頑張ります。

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★ あすかがわ かはよどさらず たつきりの おもひすぐべき こひにあらなくに

★ 明日香川の川よどを離れず、立ち込めている霧のように、 私の都への思慕はそんなに

   簡単に消えはしない・・・

                               巻3-325    山部宿禰赤人


  旧都・・・明日香への思慕の思い・・・それも恋・・であり、鎮魂歌であるのだろう・・・

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★ みもろの 神奈備山に 五百枝さし 繁に生ひたる つがの木の いや継ぎ継ぎに 玉葛

  絶ゆることなく ありつつも 止まず通はむ 明日香の 旧き都は 山高み 川とほしろし 

  春の日は 山し見が欲し 秋の夜は 川しさやけし 朝雲に 鶴は乱れ 夕霧に かはづは騒ぐ

  見るごとに 哭のみし泣かゆ 古思へば


★ みもろの かむなびやまに いほえさし しじにおひたる つがのきの いやつぎつぎに 

   たまかづら たゆることなく ありつつも やまずかよはむ あすかの ふるきみやこは

   やまたかみ かわとほしろし  はるのひは やましみがほし あきのよは

    かわしさやけし あさくもに たづはみだれ ゆふぎりに かはづはさわぐ みるごとに

   ねのみしなかゆ いにしへおもへば


★  神の降臨する聖なる山に、枝をたくさん繁らせているつがの木のように、ますます次々と

   美しいかづらのように、絶えることがなくあり続けて、いつまでも通い続けようと思う明日香の

   古い都は 山も高く、川も雄大である。春の日は、山を見たいと思い、秋の夜は、川の清ら

   かな音がして、朝の雲に、鶴が飛び乱れ、夕霧には、かはづが鳴き騒ぐ。この光景を見る

   につけ、声を出して懐かしさに泣いてしまう・・・古き都を偲んで・・・・・

                             巻3-324 山部宿禰赤人

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藤岡さんの事を、他の誰よりも身近にいた木村氏は、「のぶおくん」と呼んでいた。

いつも、3歳の息子でも呼ぶように、藤岡さんの事を気遣い、お世話をしていた・・・


「僕、最初に木村さんに会ったとき、僕の一番嫌いなタイプだった」と藤岡さんは言っていた。

その理由は、木村氏が周りの迷惑を考えない大きな声でしゃべる事やでかい態度をとっていた

ことだと、藤岡さんが、言っていた。

その二人はこの世で何の結びつきだったか・・・凡人の私は知るよしもないが、私から見ていた

二人を少しずつ書いてみたい。何故なら、多分そのことについては、私が一番知っているからだ。

毎日、木村氏と私は電話で話をしていた。その頃の私は酷い鬱状態・・・家庭はめちゃくちゃ・・

そんなわたしを見かねてか・・木村氏は毎日電話をくれた。そのときに必ず二人の共通の話題・・

それは、「藤岡さんの事」が話された。藤岡さんはどう思っていたか知らないが、

前日の藤岡さんの行動は木村氏から私に全て話された・・・

だから、私はお二人の生活や心的状況を、自然と全てに近く知っている・・・好むと好まざるとに

関わらず・・・

私が車を持っていて、運転も出来る関係上、よくお二人は私の車に乗車された。

乗る時はよくお二人は喧嘩をしていた。家でも、ホールでも、どこでもよく喧嘩をするのだった。

木村氏は外だからといって、自分を抑えることはあまりしなかったように見えた・・・いいや、むしろ

外の方が感情的に見えたと思う・・・実際のご本人は、誰よりも優しい穏やかな心を持ちあわせて

おられる。

よくお二人は、何故、あんなにタイプの違う二人が・・・と、色々取りざたされたようだ。

確かに、私もそう思う時もあった。だが、実はお二人は、とてもよく似ていたのだ・・

人としての表現が違うだけで・・・わかりやすく共通していたのは、二人とも舞台・芸・・・・

と言うものに対しての、純粋な姿勢と熱い情熱とを持っていたことだと思う。

魂が熱かった・・・温度としては藤岡さんのほうが熱いかも・・・とさえ思う。

大の男が二人、どんな小さな舞台でも淡々とそして、真摯に向かっていた・・・私はずっと

それを見続けた。そのことで、あたり構わず二人は討論していた・・・・藤岡さんの舞台は

どれも素晴らしく勉強になり、彼を見続ける機会に恵まれた自分の幸運を思った。

木村氏はそんな藤岡さんを命を張って守っていらした・・・と、私は感じた。

命を張って、人一人・・・今時、親でさえできない人もいる事を、他人に対してやっていた・・・・

それが、「木村天山」・・・という人間である事を最近ようやく、確信している。

命を張って守っている人の心に勝るものがあろうか・・・・ありはしない。

ど演歌が好きで、魚が好きで、フランス料理なんて気取ったものなんか食べるもんかという木村

氏と、おしゃれが好きで買い物が好きで、ヨーロッパが好きでフランス料理やワインも大好きな

藤岡さんは、趣味の面ではまったく相容れなかった。でも、もっともっと、深いところでお二人は

深く結びついているように思えた・・・それは、魂レベルかもしれない・・・とさえ思う。

現在もこれである・・・と断定は出来ない。私もあの世に行ったら、わかるかも・・・知れない

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★ たごのうらゆ うちいでてみれば ましろにそ ふじのたかねに ゆきはふりける

★ 田子の浦を通って、そこから沖に出てみると、真っ白に富士の山に雪が降っていることです。

                          巻3-318  山部宿禰赤人

あまりに有名ですね・・・新古今和歌集、小倉百人一首にも、載せて有ります。多少読みに違いが有

りますが・・・・淡々と、富嶽三十六景のように富士の美しさを美しいとも書かずに歌っている。

だから、余計に富士の清々とした姿が胸に浮びますね・・・

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