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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★  ももたらず やそくまさかに たむけせば すぎにしひとに けだしあはぬかも

★ 百に足りない八十、そのたくさんの曲がりくねった坂のあの世に通じる道で、供物をお供え

  したなら、亡くなったあの方もにもしかしたら、逢えるでしょうか?

                   巻 3-427     刑部垂麻呂(おさかべのたりまろ)

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★ くさまくら たびのやどりに たがつまか くにわすれたる いえまたなくに

★ 草を枕の旅の宿りに、一体誰の夫なのか・・・・自分のふるさとを忘れて・・・家で妻も

  待っているだろうに・・・・

                               巻3-426   柿本人麻呂


香具山に、行き倒れの死体をみて、悲慟(かなし)びて作れる歌一首

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★ かわかぜの さむきはつせを なげきつつ きみがあるくに にるひともあへや

★ 川風が吹きすさび寒い泊瀬の道を嘆きつつ行く・・・が、あなたが歩く姿に似て居る人に

   逢う事も無い・・・・

                                            山前王??

やはり、一首前と同じ、紀皇女の薨(みまか)りし後に、山前王の石田王に代はりて作れり

と記されています。石田王と深い信頼関係にあった、山前王が、石田王もいないので、

代わりに石田王がいたならこう詠むであろうと、その心を代弁したもの・・・また、自分自身も

そう思って居るからこそ、作ったうたではないでしょうか。

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★ こもりくの はつせをとめが てにまける たまはみだれて ありといはずやも

★ 隠りくの泊瀬の娘子が手に巻いている玉は、不吉な事の予感のように、糸が切れて玉が

   乱れ散ったと言うではないか・・・・・

                               巻3-424   山前王??  

泊瀬は墓所であり、祭祀空間でもあります。そこで、巫女のような娘が手に持った玉が糸が

切れて、散った・・・・というのは、不吉の予兆でしょう。

この句は、お互いの関係が、未詳と底本には書かれています。が、私は、こう思います。

その前の長歌は、男性同士の愛の歌と思います、と言いましたが、そこから、考えるに、

山前王と石田王の深い愛情関係そして、紀皇女は石田王の妻であった・・・そういう関係により

山前王が二人のそれぞれの死に際し、歌を詠んでも不思議は無いと思います。

現代の三角関係とはちょっと違う・・・・もっと、深い信頼関係に基づいた愛情関係です。

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昨日、美しいものをみました。

それは、太陽のまわりに丸く虹が出ていたのです。

しばらく、じっと見つめていました。

ありがとう・・・・という言葉が、浮んできました。

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