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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ つきをのみ あはれとおもふを 

    さよふけて  みやまがくれに しかぞなくなる

★ 月ばかりが、趣深いと思っていたが、 夜が

  更けて、山の奥深くで鹿が鳴いている。

   源実朝   鹿をよめる

  さ夜→さ・夜→「さ」は接頭語→美しい・気高い・霊性の高い

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★ くものゐる こずえはるかに きりこめて

    たかしのやまに しかぞなくなる

★ 雲が留まっている梢をはるかに見渡すと、

  霧が立ち込めて、たかし山に、鹿が鳴いている。

     源実朝     鹿をよめる

 たかし→高師山→高い山→両方掛けていると、思われる。

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★ ながめやる こころもたえぬ

     わたのはら やえのしほぢの あきのゆふぐれ


★ 眺めやる心も折れてしまった・・・秋の夕暮れに

  大海原の限りない潮流を見ている内に・・・

   源実朝     海のほとりを過ぐとてよめる

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★ わたのはら やへのしぼぢに とぶかりの

  つばさのなみに あきかぜぞふく


★ 大海原のいくつもの潮流の上を飛んで行く

  雁の波のようないくつも翼に 秋の風が

  吹き付けている

     源実朝   海のほとりを過ぐとてよめる

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★ あまのはら ふりさけみれば つききよみ

   あきのよいたく ふけにけるかな


★ 夜空を仰ぎ見ると、月がさやかに照っていて

  秋の夜は、すっかり更けてしまった。

    源実朝    秋の歌

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