忍者ブログ
万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
[1979]  [1978]  [1977]  [1976]  [1975]  [1974]  [1973]  [1972]  [1971]  [1970]  [1969
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

PR
昨日、日本の伝統の事を書いたけれど、

衣ならば、やはり、着物と言うことに

なるだろう。


私の母親は、着物は大嫌い。

とても、センスがあり、おしゃれさんだったが、

もっぱら、洋服ばかりで、私は着物に親しむ

環境ではなかった。


にも、関わらず、茶道に興味を持ち、結婚間もない、

お給料の中から、自分も働きながら茶道に通うのが

楽しくてならなかった。


たまたま、そのとき、少し組みひもを習った。

単純でも、緊張する作業に打ち込むのが、

とても楽しく充実した時間だった。

美しい絹の糸を、手で糸を組んで行くうちに

帯締めになる・・・勿論、初心者も初心者だったが、

絹の糸が、組まれて美しい、帯締めになって行く様は

魅力的だった。


多分、環境に絹の糸を織るという、要素があったら、

私は、機織になっていたと思う。


着物は、お嫁入り前のお稽古で習ったが、

人様の前で身に着けることはなかった。


今こそ、当たり前のように自分で着物を着付けて

舞台に立つが、これも、木村氏が教えていた

着物の着付け教室で、人形になって、盗み覚えた

ものである(先生には申しわけないけれど・・・)


習うより、慣れろ・・とはよく言ったもので、

舞台で最初は、木村先生に着付けてもらって

いたのが、いつの間にか、なんとなく自分で着る様に

なり、最近は、時々帯の直しや、飾り帯の時だけ

お手伝い頂くようになった。


着物を着ると、気持ちがしゃんとして、日本女性で

あることを、誇らしく思う。やはり、民族衣装は素晴らしい。


着物は買う費用も、維持する費用も、洋服とは

比べ物にならないぐらいに、高い。

私の場合運よく、京着物を扱っている叔母のお陰で、

自分では絶対に購入できないような、

素晴らしい着物を着させてもらっている。

有りがたい事だと思う。

叔母は、着物も喜ぶから、と言って

惜しげもなく、貸してくれる。


初めは浴衣でもいいし、家に眠っている

おばあさまや、おかあさまのものでも良いから、

「勇気」を出して、見よう見真似で、着て

街に出歩いて欲しい。



私のコンサートも、実は、お客様に着物で

聴きに着ていただけたら、本当に嬉しい。


その「行為」も、日本の伝統を伝える「行為」の

一つになるからだ。

拍手[2回]

カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
プロフィール
HN:
辻友子
性別:
女性
自己紹介:
万葉を歌う歌手、辻友子のブログ。くわしくはホームページを!
Copyright © 万葉歌手辻友子 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]