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★おおふねの あしにかり つみしみみに
いもはこころに のりにけるかも
★大船に葦の葉をぎっしり刈り積めますように、
いっぱいに妻はわが心を占めてしまったなあ
巻11－2748
いもはこころに のりにけるかも
★大船に葦の葉をぎっしり刈り積めますように、
いっぱいに妻はわが心を占めてしまったなあ
巻11－2748
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★あぢかまの しおつをさあして こぐふねの
なはのりてしお のりにけるかも
★あじかまの塩津を指して漕ぐ船の名を人が知っているように
、わが名は知らせたものを、どうして逢わずにいよう
巻11-2747
なはのりてしお のりにけるかも
★あじかまの塩津を指して漕ぐ船の名を人が知っているように
、わが名は知らせたものを、どうして逢わずにいよう
巻11-2747
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★ みなといり あしわけこぶね さわりおおみ
わがもふきみに あはぬころかも
★湊に入って来て葦を分けつつ進む小船のように
支障が多いので君に逢えないこの頃よ
巻11－2746
わがもふきみに あはぬころかも
★湊に入って来て葦を分けつつ進む小船のように
支障が多いので君に逢えないこの頃よ
巻11－2746
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★ すずきとる あまのともしびに よそにだに
みぬひとゆゑに こふるこのころ
★鱸を釣る漁師のともしびのように、遠く
見ることさえできない人のために恋に
苦しむこの頃よ
巻11－2744
みぬひとゆゑに こふるこのころ
★鱸を釣る漁師のともしびのように、遠く
見ることさえできない人のために恋に
苦しむこの頃よ
巻11－2744
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★なかなかに きみにこひずは ひらのうらの
あまならましを たまもかりつつ
★かえって君に恋苦しまずとして、比良の
浦の白水郎になりたいものを。玉藻刈りつつ
巻11－2743」
あまならましを たまもかりつつ
★かえって君に恋苦しまずとして、比良の
浦の白水郎になりたいものを。玉藻刈りつつ
巻11－2743」
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